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もう少しで付き合えそうなのに
恋愛とか、商談で、「あと一押しで上手く行きそうなのに!」という場面を経験したことありませんか?
通常、そういう場面になったとき、相手が決断するまで待つと思うのですが、じれったくなってさらなる接近をして、結局破談になる。みたいな経験がある人もいると思います。
相手をオトすときは、焦りは禁物、というのは昔から言われていることです。相手の出方を待つというのも、駆け引きでは重要です。
ですが、そんなときでも使える心理テクニックが、実はあるんです。
ウィンザー効果
第三者から伝えられた情報の方が、信頼性が増して、影響力が大きくなる。この心理効果を、
ウィンザー効果
といいます。例えば、アマゾンで買い物をするときに商品価値よりも、真っ先にレビューの星の数を気にしてしまうのもウィンザー効果といえます。
商品のよさをメーカーから伝えられるよりも、メーカーとは関係のない人物から知らされたほうが影響力があるわけです。
ユーチューバーもウィンザー効果
YouTubeで商品紹介のタイアップが多いのも、ウィンザー効果に関係があります。ユーチューバーと呼ばれる人々は、あくまでも一般人の延長戦上にいる人です。ようするに、第三者の代表みたいな人たちです。
その彼らが宣伝すると、ウィンザー効果が働き、商品価値を大きく見積もるようになります。最近では、HIKAKINさんが動画で紹介したお菓子が、売り切れ続出するということもありました。
ダウンタウンの松本人志さんが、テレビ番組で同じお菓子を宣伝しても、ある程度の販売促進にはなるでしょうが、ここまで大きな影響はなかったでしょう。
ウィンザー効果の利用方法
自分自身で自分の能力を宣伝するよりも、第三者に宣伝してもらったほうが、得られるメリットが大きいというのが、ウィンザー効果です。
これを、あと一押しで成就する恋愛や商談に利用します。自分のいいところを、共通の友人や知り合いに言ってもらうわけです。
ようするに、あと一押しを頼むということです。
「○○さんって、やさしいし、頼れるよね」
「○○さんに仕事を任せると、上手くいきそう」
第三者に言ってもらうことによって、好感度がグっと上がります。
人は噂話に影響される
人は集団のなかでは、周りに合わせようとする性質を持っています。つまり、他者と同調しやすいということです。
これを言い換えると、人は噂話に影響されやすいということになります。
「○○って、お前のこと好きらしいぜ」
小学校中学校のとき、こんな噂話を聞いたことありませんか? これは、本人に確認したわけでもなく、出所も不明の噂話なのですが、気づかないうちに相手を本当に好きになっていたという経験がある人も少なくないはずです。
これは、ウィンザー効果プラス好意の返報性が働いて、両思いになったものと考えられます。
最後に
噂、単なるゴシップと思っていると、意外に自分が、その方向に動かされていることに気づくときがあります。
条件反射的に、ランキング1位のものを選んでしまったり、評価の多い店を選んでしまったり。だいたいそういうときは、思考停止の状態に陥っているものです。
心理テクニックとして利用するウィンザー効果は、優秀ですが、自分が大衆に操作されないようにしていきたいですね。