別れたくないのに別れ話をされたとき、説得よりも効果的な方法【恋愛心理学】

別れたくないのに別れ話をされたとき、説得よりも効果的な方法【恋愛心理学】

目次

別れ話をされたときに取る行動

「今日は疲れてるからまた今度」[モデル:大川竜弥 たけべともこ]

突然、別れ話をされたとき、どうしますか? 下記より選んで下さい。

1、別れたくないので説得する

2、少し渋りつつも別れる

3、あっさりと了承し別れる

他にも方法があると思いますが、上記のなかでよくない答えが一つあります。それはどれでしょう。

大体の場合、こういう場面に遭遇したとき、普通は3番を選ぶと思いますが、実は1番がよくない答えなんです。

別れ話で説得しても意味がない

心理学的には別れ話をされたとき、別れたくないと追いすがれば追いすがるほど逆効果です。心理学の用語で、

心理的リアクタンス

というものがあります。これは、

自分の態度や行動が脅かされそうになったときに生じる、自由を取り戻そうとする心の動き

のことです。つまり、「別れたくない」と言われれば言われるほど、自分の行動を脅かされていると感じるため、「別れたい」という自由を取り戻すための心の動きが強くなるわけです。

説得するとヨリを戻すのも難しい

「別れ話を切り出され、考え直して欲しいと説得する男性」[モデル:大川竜弥]

別れ話でゴネればゴネるほど、ヨリを戻すのは困難なものになります。認知的不調和が働くためです。

認知的不調和は、心の中で思っていることと、実際の行動に矛盾が起こったとき、どちらか一方に行動を寄せてしまう作用のことです。

(認知的不調和についてはコチラ)

別れ話でゴネると、心理的リアクタンスにより相手に「別れたい」という思いが強くなります。結果、別れたときに「あれだけ断ったんだから、すごく嫌だった」という感覚が残ります。

認知的不調和が生じると、相手は自分の気持ちに行動を寄せていこうとするので、ヨリを戻すのが困難になります。

あっさり別れればワンチャンス

また、人間は自分の行動を一貫させたい一貫性の原理というものも持っているので、より「別れる」感情が強固なものとなります。そもそも、別れ話のときにそれを覆すのは難しい話です。

ゴネたらダメなのは、書いてきたとおりです。では、一番効果的な方法はなにか?

あっさりと了承し別れる

心理学的には、これが正解です。なぜ、これが正解なのか説明しましょう。通常、人間は別れ話をされると説得されるか、話し合いをすると思います。

つまり、相手は引き留められるものと思っているわけです。

そこで「あっさりと了承し別れる」と相手はびっくりします。それと同時に、この程度しか思われていなかったのか、と、少しだけこちらに気持ちを戻すことができます。

すぐにヨリは戻せない

「餌の時間と聞いて(猫)」

ここまで読んでいただいたなら、薄々感づいているかもしれませんが、一貫性の原理によって、しばらくの間はヨリを戻すのは難しいです。

すぐに復縁したいと考えると、復縁に掛かるまでの時間はその倍以上に膨れあがります。別れ話をされたときは、

「自分も別れたほうがいいと思っていた」

ぐらいのことを言ったほうがいいです。その方が、「円満に別れた」という印象が強くなり、さらに心理的に揺り動かすことができます。

簡単に復縁できるのなら、そもそも相手は別れ話をしてこない。

ということを頭に入れておくといいでしょう。

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