理想の結婚相手、というと大仰です。
理想と聞くと現実という言葉が想起され、現在の自分がまるで、妥協して結婚しているみたいなイメージを持つ人もいるかもしれません。
もちろん、理想のために妥協しろというわけではなく、あくまでも心理学的に見たバランスの取れた夫婦とはこんなんじゃないか、というイメージに過ぎません。
現在付き合っている人、好きな人がいる場合は、今回紹介する型に当てはめて、バランスが取れているのか確認してみて下さい。
目次
2つの思考法
アメリカの心理学者キリアムによると、人間は2つのタイプに分けられるそうです。
到達欲求型・・・報酬に強く反応するタイプ
回避欲求型・・・罰に強く反応するタイプ
到達欲求型
例えば、なにか行動を起こすときに、その行動によって得られるメリットを探します。
「勉強を頑張ると将来的に給料が上がる!」
みたいな感じです。他にも、行列に並んだ先においしいものが待っているなどが考えられます。
回避欲求型
これはなにか行動を起こすときに、その行動を起こさないことによって生じるデメリットを探します。
「勉強しないと試験に受からないから勉強しよう」
みたいな感じです。行列の例で言うと、「行列に並ばなかったら、一生食べられない」というふうに考えるイメージです。
夫婦はバランス
キリアムによると、長年付き合っているカップルは、どちらかが到達欲求型で、どちらかが回避欲求型になっていくそうです。
どちらも到達欲求型だと、いいことばかり考えてリスク管理がおろそかになります。反対にどちらも回避欲求型だと、リスクを恐れるあまりに行動を起こせなくなってしまいます。
これは、夫婦の関係を継続させるためには相補性が必要であるという考えから来ています。
相補性とは、お互いがお互いの短所を埋め合うということです。
ようするに、どちらかが到達欲求型でどちらかが回避欲求型であるとバランスが取れた夫婦になるということです。
自分に当てはめてみる
長年連れ添うと次第にどちらかが寄せていくということがあるのですが、できれば結婚する前に知っておきたいですよね。
現在の自分が付き合っている相手や好きな人がメリットに反応するのか、デメリットに反応するのか知っておくといいでしょう。
相手が暴走しがちな到達欲求型なら、自分は回避欲求型のスタンスを取ればいいわけです。
ちなみに、キリアムによると到達欲求型は40パーセント、回避欲求型は40パーセント、残りの20パーセントはバランス型であるそうです。
バランス型の人は無意識に相手の短所を補うことができるので、得をしてそうですね。
最後に、到達欲求型は普段の生活にも活かすことができます。報酬を意識しやすいのですから、いつもより行動したあとのご褒美を意識すると効率がアップするかもしれません。