よくこんな相談を受けます。
「別れた彼氏と復縁したいんですけど、どうすればいいですか?」
こういった相談に対して、
「別の人を見つけた方がいいですよ」
と返したとします。相談した人自身は、なんとなく納得していない感じで「分かりました」と言います。
心理学的に、一度別れた恋人とヨリを戻すのは非常に難しいことが分かっています。一貫性の原理、という心理効果が働いているからです。
一貫性の原理とは、自分の態度や信念などに一貫した行動を取りたいと思う心理のことです。
恋人とヨリを戻したいと思っても、その元恋人の心の中には「別れた」という事実が残っています。だから片方がどんなに復縁を望んでも、一度別れたのだからという一貫性の原理によって復縁が難しくなるわけです。
なぜ復縁に固執するのか
絶対にヨリを戻したい、というふうに思っていてもなかなか上手く行くものではありません。その気持ちが強すぎるあまり、ときには、LINEを連投したり何度も電話を掛けてしまう人もいると思います。
当然ですが、それは逆効果です。自分から相手を遠ざけているのと大差ありません。
しかし、端から見るのと自分が体験するのでは、まったく違います。
今現在この文章を読んでいて「自分はそんなことしない」と思っている人でも、いざその場面に遭遇するとどうなるか分かりません。
ある物事に強く執着することを、心理学では嗜癖(しへき)といいます。ようするに依存のことです。
恋人に対して強い依存を示していると、なかなか抜け出せなくなります。○○依存症と呼ばれるように、依存は度を過ぎると治療が必要なレベルまで行ってしまいます。
失恋から立ち直る方法
やはり、失恋から立ち直る一番の方法は相手を綺麗サッパリ忘れてしまうことです。復縁を望むのもいいですが、早いところ新しい場所へ飛び立つ勇気というのも必要なんです。
今は世界が終わったような絶望の状態でも、時間が解決してくれます。
過去の恋愛に執着せず、未来を見なければ恋愛に対する自信もどんどんなくなっていってしまいます。
「恋愛はもうこりごり」
気づくとこんな台詞を吐いているかもしれません。
・・・まあ、単純に恋愛がすべてではないので、恋愛で失敗したことは恋愛で取り返す必要はありません。
例えダメダメな恋愛をしていたとしても、自分が全否定されたわけではないわけです。恋愛の代わりに美少女ゲームをやってもいいですし、美男子しか出てこないネオロマンスゲームをやってもいいわけです。
失恋したら、1年間は恋愛しない。
こんなルールを自分に科してもいいかもしれません。恋愛で失った自信は、違うところで取り戻しましょう。