目次
大きなゴールと小さなゴール
夢や目標に向かって歩いていくとき、
小さなゴール(スモールゴール)と大きなゴール
を設定することが必要不可欠です。ゴールがないと不安になりますし、どれだけやる気があっても、モチベーションも低下していきます。
夢や目標を実現している人々は意識的にせよ、無意識的にせよこのゴール設定を上手く行っている場合が多いです。
苫米地英人氏のゴール設定
大きなゴールについては、認知科学者の苫米地英人氏の理論について書いていきます。苫米地氏が行う大きなゴールの設定は、
「実現できそうもないこと」を大きなゴールとして設定する
というものです。
例えば、苫米地氏の最終ゴールは「世界から戦争と飢餓をなくす」といったもの。人間一人の力で、この目標を成し遂げようとすると、神でもない限り無理でしょう。
苫米地氏の未来への考え方は、
「時間は未来から過去に向かって流れている」
です。これは時間を未来から逆算して考えるというもので、そこにいたるまでにいくつもの小さなゴール、つまりスモールゴールを用意していくという考え方です。
ある作家のスモールゴール設定
スモールゴールを無数に用意することで、モチベーションが上がります。
ある作家を例に取りましょう。この作家は、
「今週はアイデア出し」
「来週はプロット」
「再来週から執筆」
といった具合に活動しています。もちろん、作家によって創作方法は違います。
ここで重要なのが、この作家は「ある週はアイデア出しで達成感を得て」「ある週はプロットで達成感を得て」「ある週は執筆で達成感を得て」といった具合に、細かく達成感を積み上げていることです。
一日単位でなく、あえて週単位でタスクを切り替えている、ということも興味深いですね。
この作家の場合は最終的には「小説を完成」させなければいけないのですが、そこにいたるまでにいくつもスモールゴールを通過しています。執筆中も「1章の半分」といった具合に、区切って書いているのかもしれません。
こうすると、不安になる暇もないですし、モチベーション低下する暇もないです。
ウソの達成感でも効果がある
実は達成感は「ウソの達成感」でも効果が出ます。
ある実験で被験者を2つのグループに分けました。それぞれコーヒーショップのスタンプカードを渡します。
「コーヒー10杯で1杯無料」
「コーヒー12杯で1杯無料」(初めからスタンプ2つが押してある)
どちらも、10杯買うと1杯無料であることに変わりありません。実験では、スタンプが初めから押してあったグループの方が、早くスタンプが貯まったそうです。つまり、
ウソの達成感を自分で作り出せば。自然にモチベーションが上がる
なんとなくだらだら続けていくスマホゲームも、デイリーログインなど様々な場面でポイントを与えていきます。その度に「ニセの達成感」を得て、ゲームにのめり込むという寸法です。
小さなゴールの作り方
どれだけ小さなゴールでも、自分が決めた大きな目標に関係あることであれば何をしても大丈夫です。
毎日こなせば、モチベーションが上がっていきます。うまく小さなゴールを作るためのポイントが3つあります。
1、短時間で終わるゴール設定
2、達成率が8割ぐらいの目標
3、達成度の記録ノートを書く
この中で、最も優先すべきは記録ノートです。
目標への達成度と時間を記録に残すのですが、書き込む達成率は1つの方がいいです。
例えば先の作家の例でいいますと、記録するのは「書いた時間と文字数」になります。ダイエットをしているのであれば「運動した内容と減った体重」といった具合です。
情報量が多い方がいいと思いがちですが、余計な情報が多く入ってくることにもなり、惑わされる危険性があるので絞った方がいいです。