目次
悪口を言うとネガティブになる
ネガティブ思考を治す方法はいくつかあります。今回は悪口に焦点を当てて書いていきたいと思います。
ついつい、悪口を言ってしまうこと、その気がないのに、つい悪口が出てしまうことありませんか? それって実は、かなり危険なことなんです。
東フィンランド大学の研究で、平均年齢71歳の1449人にある質問をする調査をしました。質問の内容は、
「普段どのくらい人を批判したり、意地悪な態度を取りますか?」
というようなものでした。調査の結果、
悪口や批判が多い人は、認知症になる危険性が3倍高くなる
ということが分かりました。
飲み屋での愚痴の言い合いはストレスしかない
よく、飲み屋で職場の愚痴を言い合うみたいな場面を目にしますが、調査の結果から考えると、将来のリスクが非常に高くなるということが分かると思います。
また、別の研究では悪口は認知症リスクが高まるほかに、悪影響があることが分かっています。
悪口を言うと、ストレスホルモンであるコルチゾールが分泌します。コルチゾールが長期的に高値が続くと、ストレス増加、身体免疫力の低下させ、病気の原因になる可能性があります。
つまり、飲み屋での愚痴の言い合いは一見、日頃の鬱憤を晴らしてストレスを解消していると思えますが、実はストレスホルモンが出ているので、認知症や病気のリスクにしかならないわけなんですね。
ポジティブな言葉が多いと利益率が高い
ノースカロライナ大学の研究で、職場で話される会話のポジティブな言葉とネガティブな言葉の割合を調べたものがあります。
調査の結果、ポジティブとネガティブの比率が3:1以上のグループはビジネスで高い利益を挙げました。
くわえて、チームの評価も高かったというデータも出ています。もっとも業績がよかったチームは、ポジティブとネガティブの比率が6:1だったそうです。
逆にポジティブとネガティブの比率が3:1を下回ったチームは、会社への愛着が低く、離職率が高まりました。
つまり、ポジティブな発言が多いほど仕事の能率が上がり、ネガティブな発言が多いほど仕事の能率が落ちたということです。
ネガティブが多いと離婚
心理学者のジョン・ゴットマンの研究では、ポジティブとネガティブの比率が5:1を下回ると、夫婦は高い確率で離婚することが分かっています。
なんとなく、毎日相手の悪口ばかりを言ってる夫婦は長続きしないのは想像ができますね。また、この比率をもとにした離婚予測では94パーセントが的中したそうです。
悪いところを探すとネガティブになる
ようするに、自分のことでも他人のことでもネガティブな部分を探すという行為、そして悪口を言う行為は、それだけでネガティブ思考を強化してしまいます。
もちろん、ネガティブな感情は生きていく上で必要なものです。
しかし、不要なところでネガティブ感情を沸き立たせ、無駄なストレスを貯めると本当に必要な場面で、ネガティブを活かせなくなってしまいます。結論、
悪口はネガティブ思考にしかならないので言わない
ということが重要なわけです。他人の悪いところを探すより、いいところを探した方が他人のためにも自分のためにもなります。