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なぜ、うつ病になってしまうのか
うつ病の原因や発症のきっかけは、さまざまです。
ただ落ち込んでいるだけ、と思っているとその状態が慢性化していて、うつ病になってしまっていたりします。
厳密に、これがうつ病というのも難しいです。症状も人によって違いますし、新型うつというものも出てきているので、その判断は更に難しくなっていることと思います。
うつ病に共通している人の特徴の一つとして、ネガティブな感情を持っているということが挙げられます。
今回は、ネガティブ思考やマイナス思考をしてまったときに、利く一言をご紹介します。
マイナス思考に、この一言をプラスしよう!
先に結論を書いてしまいます。
マイナス思考やネガティブ思考に悩んでいる人は、
でも
をプラスしましょう。現在悩んでいることに対して、
「Aさんは私のこと嫌いなんだ。でも、他の人とは仲良く出来てるよね?」
といった具合に、ネガティブのまま脳に入れておかず、「でも」をプラスし、客観的事実として受け入れてしまうというものです。
もう一つ例を出しましょう。
「このままずっと失敗続きなんだ。でも、今を乗り越えれば成功したときの喜びは大きいよね?」
認知科学者の苫米地英人氏は、時間は未来から過去に流れていくものと言っています。
「でも」をプラスすることによって、今の失敗よりも、未来の成功に焦点を当てることができます。
「でも」で認知のゆがみを取り除く
この方法は、実際に精神医療で行われている治療方法です。
物の見方や受け取り方、考え方のことを認知といいます。私たちが、物事を知覚するとき、必ず認知の過程があります。
うつ病やマイナス思考をしすぎてしまう人は、物事を考えるときに、ゆがんだ考え方をしてしまいます。
そのゆがみが、ネガティブ思考であったりマイナス思考です。こういった歪んだ認知のことを、
認知のゆがみ
といいます。「でも」をプラスすると、マイナス要素で脚色された事実ではなく、プラスの考え方がくわえられているので、認知のゆがみを正すことができます。
HSPとは?
心理学者、エレイン・N・アーロンは、
『Highly Sensitive Person』
という理論を発表しています。これは通称HSPと呼ばれています。
アーロン博士によると、敏感な感性を持っている人たちは後天的なものでなく、生まれ持った気質によるものであるそうです。
また、HSPの人は5人に1人の割合で存在するとも言われています。
ネガティブな人は繊細な人
つまり、敏感な感性を持っている繊細な人は、生まれつきそうであるので、それを変えることはできないわけです。
ネガティブな思考になってしまったとき、敏感な人はそれについて深いところまで考えてしまいます。
ただ、HSPは欠点ばかりでもありません。細かな気遣いができたり、感情表現が豊かだったりもします。
天才肌の人や芸術家には、HSPの人が多いイメージがあります。
特に芸術家は、感情を表現していく人たちなので、むしろ彼らの創作において、この性質は非常に役立つことと思います。
ネガティブに押しつぶされそうなとき、「でも」をプラスする。意識してみてください。