集中力が続かない人でも集中できる アイビー・リー・メソッド

集中力が続かない人でも集中できる アイビー・リー・メソッド

目次

集中できない原因

頭を抱える中年上司

例えば皆さんこんな経験はないでしょうか?

勉強しているとき、好きな映画や音楽のことを考えてしまう。仕事中つい別の抱えている仕事が気になって、その仕事に手をつけてしまう。

複数のこと同時に行うことをマルチタスクといいます。

複数のことを気にしてしまうマルチタスクは、原始人のときから人間が持っている性質なので仕方ありません。古代の人々は食事中など外敵に襲われてしまうリスクがありました。だから同時に安全確保のために警戒する必要があったわけです。

つまり、人間は本能的に複数のことが気になるようになっているわけです。

マルチタスクでバカになる

ところが、現代では食事中にマンモスが襲ってくることはありません。

衣食住の安全が考慮された現在では、複数のことを同時にこなしてしまうことはあまりよくないことなんです。なんでも気になる感情は活動する上で、あらゆる活動を押しとどめる要因にもなってしまいます。

「マルチタスク」言葉だけ聞くとかっこいいですが、この作業の仕方は馬鹿になるという説もあります。

一つのことに一点集中。

それが無意識で出来たらいいんですけど、なかなかそうも行きません。

自動的に集中できる『アイビー・リー・メソッド』

「シュノーケリングスポットでスーツを着用し請求書を作成するビジネスマン」[モデル:大川竜弥]

そこで、集中力を自動的に作り出すテクニックのご紹介です。

一日6つやるべきことをリスト化して、優先順位を付けて作業していくというものです。これは、

アイビー・リー・メソッド

と呼ばれるテクニックで、アイビー・リーという経営コンサルタントが考案したメソッドです。方法はとてもシンプルです。

1、前日の夜に「明日やるべきこと」を6つメモする

2、6つの項目に重要度順に番号を振る

3、次の日メモに従って作業をする

4、6つの項目すべてできなくても区切りをつける

5、新しく「明日やるべきこと」を6つメモする

6、1~5の繰り返し

守らなければならないルール

ここのメソッドを進める上で、一つだけ守らなければいけないルールがあります。

それは前の項目が終わっていなかったら、次の仕事に絶対に進まないということです。仮に一つずつ処理していって、4つ目の項目までしか作業が終わっていなかったとします。

「4つしか終わらなかった」

このように悲観すべきところではありません。

優先順位をつけたことによって、本当に大事なことは1つ終わっていることになるからです。このメソッドを実行していないときよりも、確実に仕事は進むわけです。

試験勉強に当てはめると

居残りで勉強する女子高生

これを学生が試験勉強をするときと考えると、

英語のライティングを勉強

英語リスニングを勉強

英語の暗記をする

生物を勉強

漢字を覚える

日本史を勉強

このような形で教科を6つ書いたとします。そこに優先順位を付けていきます。

英語と生物のテストが近ければ他の教科の優先順位を下げて、英語と生物を勉強します。勉強内容に関しても、時間で区切るよりは「何々を勉強するまで終わらない」とかそういうプランでやっていくほうがいいです。

ちなみに、集中力には限りがありますので、最低でも90分に1回の休憩は入れるといいでしょう。

このテクニックのメリットは迷いを消すことにあります。迷いを消して重要なことだけに取り組めるから、結果的に生産効率も上がりますし、質の向上にも繋がります。

目標は達成できなくてもいい

「ご主人の顔色をうかがうにゃんこ」

実際使ってみると、6つの項目すべて達成できる日はなかなかありません。

それでも、どの日も最低限のことはやっているんです。一番重要なことはやっているわけですから。これはモチベーションを保つことにも必須です。

漠然とあれやこれやるよりも、行動を見える化して、どこまでやったか分かった方が今後の対策も練りやすいでしょう。

使えるテクニックですので是非お試しあれ。

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