なぜ失敗が怖いのか?成功が怖くなる成功恐怖理論【モチベアップ心理学】

なぜ失敗が怖いのか?成功が怖くなる成功恐怖理論【モチベアップ心理学】

目次

成功が怖い

「ネットリンチに落ち込む男性」[モデル:段田隼人]

失敗したくないと思うのは当然の心理です。しかし、成功が怖いというのはどういうことなのでしょうか。アメリカの心理学者マティナ・S・ホナーは、人は成功をネガティブに捉えてしまうという、

成功恐怖理論

を提唱しています。なぜ、成功が怖いのかというと人は無意識のうちに、その成功までの道のりの困難さや、成功してからの代償やプレッシャーを考えてしまうからです。重荷を回避する心理が働き、成功から遠のくのが成功恐怖理論です。

成功恐怖を克服するには

ここで重要なのが、実際に成功したら不幸になるのかという問題です。そもそも、不幸になりたくて成功しようとしている人間はいません。

それなのに、成功を無意識に、ネガティブに考えてしまう人は少なくないと思います。まず、その考えが無意味であることを脳に意識させなければ、成功恐怖の呪縛からは逃れられません。

ホナーによれば、成功回避傾向の強い人はそれを自覚したうえで「成功したい」と強く思って、次の行動に移すことが重要であるとのこと。

どの道にもリスクはある

「森の一本道の先にある木」

例えば、夢があったとして、その夢を成功回避が働いて挫折したとします。その夢がお笑い芸人だったとします。現在は普通の会社のサラリーマンです。

芸人を目指して会社をやめれば、将来的に金銭面で大きな打撃を食らう可能性があります。しかし、目指さないで現在の会社に勤めれば安定した収入を得ることができ、将来に不安はありません。

・・・というのは嘘です。どんな会社であれ、リストラの危険性がありますし、これだけ変動の激しい世の中で、40年後も同じ職に就いていると考える方が不自然です。金銭面で安定していると言えるのは、公務員ぐらいのものです。

しかし、公務員も精神面では分かりません。うつ病がこれだけ多い現代です。そのリスクは至る所にあると言っていいです。もちろんサラリーマンも。そしてお笑い芸人も。

麻雀に例えると

「負けられない対局がそこにある」

僕は趣味で麻雀をしています。

麻雀は堅実にリスクを回避する打ち方をしていても、1位にはなかなかなれません。時には大きな手を狙って、相手に振り込むリスクを取ってでも打たなければいけないときもあります。

その結果、1位になれるときもあるし、なれないときもあるのですが、リスクに向かうべきタイミングを狙っているときと狙っていないときの打ち方では、リスクを適正なタイミングで取った方が最終的得点が高くなるのは間違いないです。

試合のなかで、リスクをどこで取るかが重要なわけです。

失敗しようが成功しようがリスクがつきまとう

つまり、将来的なリスクは大きいか小さいかの問題になっていきます。リスクの大小はある程度は計れるのですが、それは、

表面的に見たものであって、断言すべきものではない

わけです。お笑い芸人を目指すと将来的に金銭難に陥りやすい、というだけであって確定されたことではないってことです。もちろん、正社員であっても同じです。

今のリスクを取る

「黒板の前で思いを伝える塾の講師」[モデル:大川竜弥]

成功恐怖症な人は、まず、リスクをとることを覚えなければいけません。メンタリストDaigoさんの著書でこのような一節がありました。

今のリスクを取るか、未来のリスクと取るか

今、仕事をやめて金銭難に陥るかもしれないリスクを取るのか、それとも将来的にリストラになったり、精神的に病んだりするリスクを取るのか、今が人生で一番若いときと考えるなら、行動すべきときはいつか、言うまでもありません。

最後に、成功するために必要な大事な言葉をご紹介します。松下幸之助の名言です。

「成功とは成功するまでやり続けることで、失敗とは成功するまでやり続けないことです」

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