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書くことで洗脳
紙に書くだけで洗脳される、と言われて信じますか?
洗脳方法には色々な種類があります。
例えば、何日も眠らせないで極限の疲労状態を作って、認知能力が弱まったところで洗脳内容を記憶の中に埋め込むといったものがあります。
追い込まれると判断能力が鈍るというのは、なんとなく感覚で分かることと思います。
米軍捕虜の洗脳実験
心理学者のエドガー・シャインが、研究している洗脳手法で次のようなものがあります。
中国において米軍捕虜に対して、実際に行われいたもので、捕虜に、「資本主義は完全でない」という文章を紙に書かせます。紙には署名をさせ、この文書を他の捕虜の前で音読させます。
紙に書くだけならなんでもない、と思っていた捕虜ですが、読んでいた文章は自らが署名入りで書いた文章です。
仲間の前で繰り返し読まされることによって、捕虜たちは自分の行動と矛盾しないように考え方を変えていきました。なかには、帰国したくないという人も現れたそうです。
これは現在の自分が取っている行動との整合性を取る行動、認知的不調和が起きたことにより、そうなったと考えることができます。
人間は思っていることと実際にやっていることに整合性が取れないと、どちらかに寄せてしまう習性を持っています。
鏡の前で笑顔をキープ
心理学者のリチャード・ワイズマンが行った研究で、
「毎日鏡の前で笑顔を20秒間キープ」
するだけで、本当に幸せになれることが分かっています。これを、アズイフの法則といいます。
ある行動をとり続けることで、その行動に見合うように心を変えるというテクニックです
これも認知的不調和を利用したテクニックです。幸せでない人が毎日鏡の前で笑顔を作っていると、
「自分は本当は幸せなんじゃないか」
と認知的不調和が働いて、実際に幸せになるというものです。
鏡を見るときに「わくわくする!」と言い聞かせるとより効果的です。
これはリアプレイザルと呼ばれるもので、ネガティブな感情を言い換えることでストレスをため込まないというものです。
HIKAKINさんの自己暗示
将来的になりたい自分が取る行動を取ると、幸せになれる
ことが分かっています。これは贅沢をしろと言っているわけではありません。ユーチューバーのHIKAKINさんが実際に行っている、仕事道具の整え方について紹介しておきます。
HIKAKINさんは当初スーパーで社員として働きながら、YouTubeへの投稿をしていました。お金はあまりなく、日々の食事も節約されていたそうです。
そんなHIKAKINさんですが、YouTubeでやっていくと決めたときに、貯金をはたいてMacBookを買ったそうです。
今もそうですが、アップル製品の値段は決して安くありません。HIKAKINさんにとってPCは仕事をするために必要なものであり、妥協できないものだったのです。動画でも、
「仕事に関するものは、そのときの自分が買える一番いいものを常に買ってきた」
と言っています。いいものを買ったプレッシャーと、それに見合う仕事をしなければならない、という認知的不調和が起こり自己暗示がかかったと考えられます。
一番いい道具を一つ買う
夢を叶えるために必要なこととして、例えばそれが仕事であればHIKAKINさんの言葉をお借りすると、
「そのときに買える一番いい道具を買う」
のがいいと思います。実はこれは、僕が買い物するときも使っている考え方です。
僕が一番重視したい作業は、文章を書くことです。なので、文章だけに集中できる環境が欲しくて、テキスト入力端末のポメラを長年愛用しています。
現在使っている機種は、現在発売されているポメラの中で、一番最高値の機種です。学生時代から愛用していて、これまでに2台ほど歴代の機種を乗り換えています。
ハッキリ言って機種の値段はかなり高いです。ノートパソコンが余裕で買える値段です。なのに、この機種の機能はテキストファイルを入力するということだけです。
文章を書くことに集中できる環境を作りたかったので、僕は満足しているのですがニッチな商品だと思いますので、あまり受け入れられないでしょう。
夢や目標に関する道具は自分が買える一番いいものを買う
毎日その道具を見ると、認知的不調和が働いて行動し、行動しているとアズイフの法則で夢が叶う方向に行動するようになる。
道具から変える自己暗示はいかがでしょう?