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ポジティブよりも疑問を持つ
一般的にポジティブはいいイメージを持たれていますが、実はそうでもありません。
イリノイ大学が行った実験によると、人は自分の考えに対してポジティブ思考で語りかけるより、疑問形をぶつけたほうが、上手く行くことが分かりました。
「俺は絶対にお笑い芸人になる!」
という思考より、
「俺はお笑い芸人になれるのだろうか?」
という思考の方がいいということですね。
なぜ疑問系をぶつけた方が上手くいくかについて、同大学の研究チームは、
「脳が目標を達成するためにはどうすればいいか、考える方向に向かうからだ」
と言っています。
ただ馬鹿の一つ覚えに目標を口にするより、計画と対策を考えた方がいいということですね。道筋があったほうがいいというのは、当然のことです。
ポジティブの失敗
つまり、自己啓発本でいいと言われいているポジティブ思考や、そのトレーニング方法のなかには、脳の思考を間違った方向へ進めてしまうものもあるということです。
例えば、輝かしい未来を想像して、未来がその方向に引き寄せられていくというポジティブな自己啓発があるとしましょう。
一見効果があるように見えるのですが、脳は現実とポジティブな想像の区別がつきません。
すると脳は「やりとげた」と勘違いをします。その結果モチベーションが下がり、目標の実現に失敗します。
ポジティブは悪いことではないのですが、ポジティブなだけではダメだということです。
疑問型セルフトーク
疑問型セルフトークは、自分に疑問を投げかけて問題に対しての、脳の回転を速くするというものです。
自分の目標に対して、5つの質問を投げかけます。
1、「自分はできる」を「自分は本当にできるのか?」にする
2、「自分はできる」を「なぜこれをしたいのか」にする
3、「自分はできる」を「どうやってするのか」にする
4、「自分はできる」を「いつするのか」にする
5、「自分はできる」を「もっと上手くやるには?」にする
こういう段階で効果が現れます↓↓
1、目標を現実的なものとして考え出す
2、「なぜ」と考えることでモチベーションを上げる
3、脳が目標達成の為に具体的な行動を考え始める
4、時間を設定して現実的なものにする
5、目標をさらによいものにする
まとめ
以前紹介した、「MACの原則」を使うとき、この疑問型セルフトークと組み合わせるといいらしいです。
その際、一番重要な原則は疑問形を否定的にしないということです。
「できないんじゃないか」「無理なんじゃないか」などネガティブな疑問はNGです。
あくまでも実現するためには、どんな行動を取るべきかを考えた上でセルフトークをしていきます。
目標ができたときには、疑問形で考える習慣を作るといいかもしれません。