メンヘラは境界性パーソナリティ障害?【メンヘラの心理学】

メンヘラは境界性パーソナリティ障害?【メンヘラの心理学】

目次

メンヘラとは?

「数時間かけて作成したレポートが突然の再起動で消えてしまった時の表情」[モデル:河村友歌]

精神障害を患っている人の俗称、ネットスラング(ウィキペディアより)

もともと、メンヘラという言葉の語源はメンタルヘルスから来ているようです。メンタルヘルスとは、精神衛生のことです。

これを略してメンヘルと呼びます。メンヘラという言葉は英語の接尾辞-erを使って、

メンヘル+er=メンヘラ

という感じで進化してきたといわれています。

メンヘラという言葉は、2ちゃんねるなどの匿名掲示板で生まれた言葉です。最近では、「ヘラっている」なんて、スラングも一般的に使われるようになってきましたね。

パーソナリティ障害とは?

「女性2人で旅行中」[モデル:河村友歌 渡辺友美子]

物事の捉え方、考え方に偏りがあって、周囲との関わりが上手くいかなくなる状態を、

パーソナリティ障害

といいます。パーソナリティ障害は、大きく分けて3つに分類されています。

A群・・・風変わりで自閉的なタイプ、閉じこもりがち

B群・・・感情の起伏が激しいタイプ、他人を巻き込むことが多い

C群・・・不安や恐怖心が強いタイプ、周りを気にしがち

メンヘラは境界性パーソナリティ障害

「ハロウィンの出演報酬が低すぎて落ち込むドラキュラ」[モデル:大川竜弥]

パーソナリティ障害のB群は、感情の起伏が激しく、移り気なタイプの人のことを言います。このB群のなかに、

境界性パーソナリティ障害

というものがあります。境界性パーソナリティ障害の特徴は、

・気分の波が激しい

・物事を両極端に判断してしまう

・衝動的な行動が多い

・見捨てられることを恐れる

というようなものです。メンヘラは、狭義には境界性パーソナリティ障害であるといわれています。

境界性パーソナリティ障害は、若い女性を中心に増えて行っているそうです。確かにメンヘラというと、なんとなく若い女性を連想するような気がします。一つずつ見ていきましょう。

気分の波が激しい

朝は機嫌がよかったのに、夕方になるにつれて理由もなく不機嫌になったり、憂鬱になったりといった症状がみられます。

夕方は黄昏効果が発動します。黄昏効果とは、たそがれどきに判断力が低下する心理効果のことをいいます。

(黄昏効果についてはコチラ)

物事を両極端に判断してしまう

物事を、「よい」か「わるい」かの2つだけで判断してしまいます。

その結果、感情的になったり、急に落ち込んだりしてしまいます。両極端なので、人間関係も不安定になりやすいです。勝手に相手を判断して、それが裏切られると逆上してしまったりします。

衝動的な行動が多い

暴飲暴食であったり、タバコやアルコールの過剰摂取が挙げられます。

その他にも、境界性パーソナリティ障害は自傷行為に至ることがある、ともいわれていますので、衝動的にリストカットをしてしまいがちです。

見捨てられることを恐れる

ちょっとしたことで、嫌われたかも、と思い不安になってしまいます。

その結果、衝動的な行動に出てしまったり感情が昂ぶって、かんしゃくを起こしてしまうことがあります。

メンヘラは治るのか?

「案内するドクター」[モデル:ACE]

境界性パーソナリティ障害は、年齢とともに落ち着いてくることが多いようです。十代二十代はヘラっている状態でも、中年なると治っているという場合があるようです。

また、医療機での治療もできるようなので、症状によって、周囲に迷惑をかけていると自覚される方や、生活に支障が出ていると思う人は相談してみるといいと思います。

これが原因で、さらなる精神的な病になる可能性もあるので、無理はしないようにしましょう。

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