集中力を上げる色と妨げる色【勉強仕事の心理学】

集中力を上げる色と妨げる色【勉強仕事の心理学】

目次

スポーツでの色による勝率

道着姿で正拳突きを繰り返す男性

レスリングやボクシングの試合では、青いユニフォームを来ている選手よりも、赤いユニフォームを着ている人の方が勝率が高くなるというデータがあります。

また、柔道では青いユニフォームを着ているときの方が、白いユニフォームを着ているときよりも勝率が高くなるようです。

その科学的根拠は、今のところ分かっていないようですが、色が心理面に影響を及ぼしているのは明らかです。そこで今回は、

色の心理作用と集中力の上がる色

をご紹介していきたいと思います。

問題冊子の色で成績が変わる

高校生を対象に、色に関する実験が行われました。こういったものです。

学力が同じ高校生を3グループに分けます。各グループに、表紙のタイトルの背景色だけが違う問題冊子を配ります。

問題を解く前に2秒間、問題冊子の表紙を見るように学生に指示をします。その後、問題を解いてもらいます。問題冊子の色は以下の通りです。

・問題冊子が赤色のグループ

・問題冊子が緑色のグループ

・問題冊子が灰色のグループ

実験の結果、問題冊子が赤色のグループが最も点数が低いという結果が出ました。

緑色と灰色のグループは、ほぼ同じ点数だったのに対し、赤色のグループは大幅に点数を落としていました。

赤はチャレンジ精神を弱める?

LEDの赤信号

赤は信号機の赤、救急車の赤、赤点、赤字、などのイメージから来るとおり、無意識によくないことを避けようとしてしまう心理が働くと考えられています。

赤色で困難に立ち向かうチャレンジ精神が弱まる

赤は闘争心を高め、思考力が低下すると言われていますが、ボクシングで赤いユニフォームを来た選手の方が勝率が高いのは、相手選手が赤を見ることによって、気持ちが弱まるからではないかという見方もあるようです。

水色は集中力を上げる

青い空

赤は闘争心を上げるが思考力が低下する。あるいは、赤は困難に向かうチャレンジ精神が弱まる。どちらにせよ、スポーツはともかく、勉強や仕事に赤い色を持ち込むとあまりよくないようです。

集中力を上げる色として、最適と言われている色があります。それは水色です。

水色は、集中力を高め、体感時間を短くする効果がある

と言われています。水色のものを、机の周りに置くだけで集中力が上がります。机の周りに置くということは、常に机の上に置いておいて不自然でないものがいいです。

水色のペン立てを机に置くと集中力が上がる

机の周りは極力片付けておいた方がいいので、新しく水色のものを置くよりも今のペン立てを水色に変えた方が分かりやすいです。

また、緑色にはリラックス効果があるので、緑色のペン立ても選択肢の一つとして考えてもいいかもしれません。

最悪なのが赤色のペン立てを使っている人です。これはすぐに撤去した方がいいです。また、黄色も注意力を喚起する色なので、集中するのには向いていません。

最後に

エメブルな渓谷

集中したい環境に置く物は、水色か緑色にするといいでしょう。

パソコン作業をする人は、緑色の森のデスクトップ画像にするとグリーンエクササイズの効果も得られるので一石二鳥です。

(グリーンエクササイズはコチラ)

色の作用を知るだけで、自分を誘導できることもあるので参考にしてください。

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