なにをやっても上手くいかない・・・。
どうせ自分なんてダメなんだ・・・。
どうしたらいいんだ・・・。
自分を責め続けてしまうと、マイナス思考が暴走して取り返しのつかないところまでいってしまう可能性があります。
なにかを成し遂げるときに、必ずついて回るのが失敗です。失敗はどんな成功者でも必ずしていますし、逆に失敗しないで駆け上がった人でもいつかは必ず失敗します。
偉大な発明王トーマス・エジソンの名言でこんなものがあります。
私は失敗したことがない。
ただ、一万通りの、上手くいかない方法を見つけただけだ。
のちの成功があるから言える言葉です。やはり、失敗は失敗であるわけです。ただ、エジソンのこの考え方には多くの学ぶべきところがあります。
失敗をどうやって次に活かすか、また、失敗をどうやってバネに変えるか。
マイナス感情に支配されないための一つのキーワードは、自己効力感です。
目次
自己効力感がすべてを高める
なにかを成し遂げるとき、初めはみんな、
「できそうだ」
「難しいけど、できないことじゃない」
というふうに思っているはずです。カナダの心理学者アルバート・バンデューラは、この自分にできるかもしれないという予感のことを、自己効力感と呼びました。
「できない」と思ったとき、できない理由を人間は探し始めます。その「できない」を次に繋げて行ければいいのですが、多くの人は向かい風に膝を折ってしまいます。
自分に自信を持つ、失敗をバネにできる自分になるには、自己効力感を高める必要があります。
自己効力感を高める4つの源泉
バンデューラは、自己効力感を高めるための方法として4つの源泉を挙げています。
この4つを満たすことによって、自己効力感を得ることができます。
1,達成体験
2,代理体験
3,言語的説得
4,生理的情緒的高揚
1,達成体験
なにかを成し遂げた、自分だけの力で達成できた。
こういった達成体験は、自己効力感を上げるときにもっとも重要なファクターです。
例えば、TOEICで200点の人が、いきなり900点を目指そうと思っても無理だと思うのではないでしょうか?
まずは400点、次に600点、800点、そして900点と段階を踏んでゴールを設定した方ができるという気になるはずです。
達成感は小さなもので構いません。小さな達成感の積み重ねが、自己効力感を上げていきます。
2,代理経験
周りの人が達成、成功している姿を見て、自分もできそうだと思うこと。
これについては、ちょっと注意する必要があるかもしれません。
例えば、スーパーのセールに間に合ったというちょっとした成功だったらいいのですが、お笑い芸人になるみたいな大きな夢を達成した他人を見て、自分も同じようにはできません。
大きな成功の影には必ずといっていいほど、独自のもの、そして運の要素が含まれています。観察力のある人はその独自の成分や運の要素まで真似してしまうので上手くいきにくくなります。
ただ、自分へのちょっとした自信付けにはなると思うので、あくまでも参考程度に代理経験するのはいいでしょう。
3,言語的説得
周囲の人から、「お前はできる!」のように繰り返し説得されることです。
きっかけ作りには、この方法は有用です。
しかし、自分のことは自分が一番よく分かっている。他人がいくら言おうとも、自分の実力は自分が知っているのでそれに見合った達成感がなければ、説得の効果は簡単に消滅してしまいます。
4,生理的情緒的高揚
これは、苦手なことを克服したときに得られる高揚感のことです。
人前で話すことが苦手だったり、課題で難しいことがあったり、そういった問題を解決したときに自己効力感が高まります。
この高揚を味わうために、わざと苦手なことに挑戦するというのもアリです。
問題解決のための方法
現在立ちはだかっている壁を攻略するさいに、その攻略法として取れる2つの方法があります。
それがアルゴリズムとヒューリスティックです。
アルゴリズムは、問題解決の方法が分かっていて、その方法通りに解決することです。
ヒューリスティックは、成功する保証はないのですが自分の経験に従い、直感的に解決していくというものです。
論理か直感か。
この2つを上手く組み合わせて解決していく、というのが壁を攻略するのには必要なことであるといえます。
最後に、僕が大好きな名言を紹介します。芥川賞作家田中慎也さんの言葉です。
「苦しいのではなく、難しいことをしている」