セールをやっていると、ついつい見ちゃう。
セールで必要のないものまで、気づくと買ってしまう。
みたいなこと、ありませんか? 最近では、ネットショップが、かなりの頻度でセールをやっています。
リアルのショップもそうですが、ネットショップは手軽さから、特に財布の紐が緩くなると思います。
セールに弱いのは、いくつかの心理効果が起こっているからです。セールを作るショップは、この心理効果を上手く使って売り上げを上げています。
今回は、セールを作る心理効果についての記事です。
これを知っていると、店の戦略が分かって不要な物には目が行かなくなります。
目次
中途半端な値段設定
まず初めにご紹介するのは、中途半端な価格設定です。
ちょっとした問題を出します。直感的に、どちらが安くなっているように感じますか?
A・・・640円→598円
B・・・580円→530円
単純に引き算をすれば値引き額は出るのですが、直感で答えた場合、おそらくAの方が安いように感じたと思います。
ちなみに、Aの値引き額は42円、Bの値引き額は50円です。
このように、端数を提示された方が譲歩しているように感じさせる心理効果を、
端数効果
といいます。この効果は、フランスで行われた実験で証明されています。以下のような実験が行われました。
端数効果の実験
募金協会のメンバーとして、200世帯を訪問して、パンケーキを売ります。
販売する際、パンケーキの価格設定を「2.00フラン」、「1.99フラン」の2通り用意します。
2.00フランの値段で購入した世帯は45.5パーセント
1.99フランの値段で購入した世帯は59.9パーセント
もちろん、1.99フランの方が実際に安いのですが、それだけではありません。
金額が端数になっていることによって、客が譲歩を引き出せたと感じるから売り上げは上がりました。
セールでも、よく端数が使われています。私たちは知らないうちに、端数効果にハマってしまっているわけです。
セールの理由があると買ってしまう
他にも、セールの巧妙な心理テクニックはあります。
そもそも、人間はセールという言葉を見ただけで購買意欲が上がるようにできています。
これは、機会損失を恐れてのことです。損をしたくないので、安く買えるセールという言葉に目がないわけです。
ちなみに、セールに理由があると、もっと過剰に反応してしまいます。例えば、
・ワケありにつき
・型落ちにつき
・商品入れ替えにつき
・新装開店につき
新装開店は、パチンコ屋がよく使うセールの理由ですね。
新装開店がセールなのか、パチンコをやらない僕は分かりませんが、あれだけのぼりが出ているのを見ると、集客が見込めるのでやっているものと思われます。
ワケあり、型落ち、なんていうワードもよく見ます。最近ではテレビショッピングでも、ワケあり商品を販売するようになりました。
セールに没頭しないためにすること
今回紹介した心理効果以外にも、セールにはさまざまな魔物が潜んでいます。
セールにのめり込んで無駄遣いしないためには、結局のところ自制心を養うしかないです。
例えば、こういうのはどうでしょう?
目の前にある激安商品、その商品を手に取って、買う前にその商品を使っているビジョンを想像します。
具体的に商品を使い続ける未来を描けたら買い、出来なかったら買うのをやめます。
セールのときは、ドーパミンが出て興奮している状態といえます。そこでクールダウンをすることで、無駄遣いを予防できると思います。