目次
なぜ即決できないのか
即決できない理由は、人間の認識能力の限界にあります。
通常、人が頭の中で認識して、比較検討できる選択肢の限界は3つまでといわれています。
これを3択の原則といいます。
選択肢がそれ以上に増えると、決断が難しくなります。
多すぎるメニュー
以前、あるラーメン屋さんに行ったのですが、そこはメニューが豊富で、ラーメンも味噌、醤油、塩、とんこつとありました。
メニューを一通り見るのですが、多過ぎて悩みます。
そこで、メニューの間に挟まっていたランチメニューに目が行きます。ランチメニューはラーメンとチャーハン、あるいは餃子か唐揚げのセットでした。
ラーメンは初めから味噌にすると決めていたので、ランチメニューの餃子セットを頼みました。
さて、ラーメンを食べ終わってなんとなく、他にどんなメニューがあるか見ていました。そこであることに気づきます。
ランチメニューのセットも、通常メニューのセットも値段が同じだったんです。
さらに追い打ちをかけると、セットの料理を単品で頼んだ場合とセットで頼んだ場合で、値段が1円たちとも変わらなかったんです。
選択肢を減らした
このラーメン屋さんに取って、セットメニューはお客にお得感を出させるものでなく、単純にお客に即断即決で料理を選ばせやすくするためのものだったんです。
一応、形式上のランチメニューは出していたけど、昼時のお得感を出させるものではなかった。
選択肢が減ったことによって選びやすくなり、金銭感覚も少し麻痺していたということです。術中にハマっているわけですね(笑)
旅行計画で迷ったとき
このことを元に考えを突き詰めると、
選択肢を極限まで減らすと、行動に移るまでのロスがなくなる
ということがいえます。
例えば海外旅行に行くとします。まず、選択肢をアジア、アメリカ、イギリスと決めてしまうというやり方だとスムーズに決まります。
イギリスと決まったらウェールズにするか、スコットランドにするか、イングランドにするか決めるといった具合にして、徐々に選択肢を狭めていきます。
もちろん、旅行はそこに行くまでのプランを立てるのが楽しいという人がいます。それは否定しませんし、それもまた醍醐味の一つです。ただ、
徐々に選択肢を絞っていくやり方の方想像力が広がります。
これは恐らく、選択肢を排除することによって、限られた選択肢の中から最適な答えを探そうとするためだろうと思います。
部屋を片付けるときに使える
上記で紹介してきたのは、行動の選択肢です。この3択の原則は、物の選択肢にも適用されます。
例えば、日常で使うカバンとかです。女性はバッグをいくつも持っているイメージなのですが、意外に男性でもリュックやショルダーバッグを何個も持っていたりします。
僕はリュックを一つと、メッセンジャーバッグを一つしか持っていません。中身の入れ替えが面倒なので、最近はメッセンジャーバッグしか使わなくなりました。
使わないバッグで部屋が溢れる。という人はなかなかいないと思いますが、こういう小物をいくつも持っていると、次第に部屋を圧迫していきます。
だから、一つの用途につき3つの物までしか持たないというルールを自分に課して、それ以外は売るなり捨てるようにすると、それだけで部屋が片付きます。
片付けするのに迷うより、即断即決できた方がスムーズですよね。
物が減ると即決できる
ラーメン屋さんの例でお話しした通り、選択肢が減ると例え合計金額が同じであっても選びやすくなります。
究極的には1択がいいのですが、さすがにそこまで追い込める人は少ないでしょう。
まず3択の原則に照らし合わせて、選択肢を絞りながら行動するというのが即決できるようになる近道なんじゃないかと思います。