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行列に並んでしまう理由
行列につい並んでしまう心理状態は、認知的ケチが起きているからであるといわれています。人間は、
情報や知識を十分に持っていないことに対し、少ない労力で判断しようとする
という性質を持っています。
ようするに、考えるのが面倒くさいから人が多いところに行ってしまう心理です。
また、行列に飛び付いてしまう人は、他人に流されやすい他人志向型の人間であるといえます。
他人指向型とは、自分で物事を決められず他人任せにしてしまう傾向が強い人のことです。
「他の人がいいと言うんだから、いいに決まってる」
このような心理状態が働いて、行列に並んでしまうわけです。
行列の並び方で分かる性格
行列の並び方を見ると、その人の性格が分かります。テーマパークの行列に並んでいる例をとって説明していきます。
あなたはどのタイプでしょうか?
・不平不満を言わず、じっと待つタイプ
・イライラして、不平不満を言うタイプ
・短い列に移動したり、列を変えようとするタイプ
不平不満を言わず、じっと待つタイプ
多くの日本人は、このタイプの人が多いようです。このタイプの人は、
・辛抱強い
・感情を表に出さない
・本心を掴みづらい
といった特徴があります。
テーマパークで4時間も待つ人がいることからも分かる通り、辛抱強さがあるのは確かなようです。
イライラして、不平不満を言うタイプ
このタイプは3通りあります。不平不満を言うときに、以下のような行動を取ります。
1、積極的に状況を変えようとする人
この人は能動的な人で、係の人と交渉して窓口を増やさせたり、列を早く進める方法がないか探そうとします。
少しでも待ち時間を減らそうと、積極的に動き回ります。
2、親和欲求が強く仲良くなりたい人
現在の自分のイライラを吐き出すことによって、周囲の人と仲良くなろうとする人です。
イライラは、コミュニケーションを取れば解消されます。
3、我慢できない人
行列のストレスに耐えられず、最悪の場合、騒ぎを起こします。
係の人に詰め寄ったり、周囲の人にも迷惑をかけます。
短い列に移動したり、列を変えようとするタイプ
気が短い人です。
列が短いからといって、その列が早く進むとは限りません。結果的に、自分が移動した列が外国人の団体がいて、遅くなる可能性もあります。
先を見通すのが苦手な人である場合があります。
このタイプ人は、前の人を押したりといった自己中心的な方法を取ることがあります。
渋滞のとき、どうするか?
余談ですが、高速道路で渋滞が起きているとき、一番早く目的地に着けるのは、左側車線を走っている車だそうです。
追い越し車線を走っている車は、先に行こうとする欲求が強すぎるので、混雑に巻き込まれます。
行列に不平不満を言わず、並ぶ日本人ですが、自動車の運転に関しては、感情むき出しで、躍起になって前に進もうとする人が多いようです。
ただ、進んで渋滞に飛び込もうとするその心理は、みんなで行列に並ぶという同調行動ということができます。