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スマホは睡眠の質を下げる
スマホは私たちの生活を発展させるとともに、大切なものを奪っていきました。
「あなたの心です」
なんていうとお笑いぐさのように聞こえますが、スマホを使う時間に比例して不安感を大きくさせるというデータがあります。
これは、SNS疲れ、スマホ依存に関係があります。
スマホの使用時間に比例して不安感が大きくなる
自然界には存在しないものに対して、本能が反射的に作動してしまう状態を、
超正常刺激
といいます。これには、スマホも含まれています。スマホは我々の生産性を高めた一方で、集中力やコミュニケーションの質を下げたと言われています。ハーバード大学の研究によれば、
ネットユーザーのうち5~10パーセントは依存傾向にあり、回線が繋がっていないと彼らはギャンブル中毒者に似た禁断症状を示しました
この他の研究データでは、スマホの使用時間が長い人ほど社会不安のレベルが高い、という報告があり、いわゆるネットデバイスが我々の生活にネガティブなものを与えているのは確実です。
SNS中毒、SNS疲れ、スマホ依存に代表されるように、ネットが不安を大きくするのは自明なのですが、我々の脳は柔軟に作られています。
ITライターが行ったデジタル断食
超正常刺激のダメージは、完全に修復できることが研究で分かっています。そこでオススメなのが、
デジタル断食
です。デジタル断食とは、デジタル環境をコントロールすることです。
2012年、IT系ライターのポール・ミラー氏は1年におよぶ「デジタル断食」を行いました。IT系ライターということで、デジタルなものは必須なはずです。
しかし、デジタル断食は彼の仕事に支障をきたすことはありませんでした。
結果は逆で、生産性が上がり元より速いスピードで、原稿を書き上げることができたそうです。
簡単にできるプチデジタル断食
フリーランスで仕事をしている人は、完全にデジタルを排除するデジタル断食もできるかもしれません。
しかし、会社勤めであったり友人と連絡を取ったりと現代で生きる我々には、やはりスマホは手放せないものになっています。
そこでオススメなのがプチデジタル断食です。正確には完全に絶っているわけではないのですが、それなりの効果は期待できます。
ブリティッシュコロンビア大学の実験では、スマホの通知を切ってメールチェックを1日3回までに減らした被験者は、仕事中のストレスが減ったそうです。
プチデジタル断食のやり方
やり方はシンプルです。スケジュール帳に、以下の予定を書き込んでおきます。
・メールを見る時間
・ツイッターを見る時間
例えば「18時から15分間ツイッターを見る」のようにです。
日がな一日SNSに投稿を続けている、リプ返しでSNS疲れを起こしている人には辛いと思う人もいるでしょう。
しかし続けていると、SNSを見たいという「興奮」から、今ぐらいがちょうどいいと感じる「満足」に感情システムが落ち着いていきます。
ストレスの慢性化が危険
今回はSNS疲れには、デジタル断食がいいという話をしました。ちなみに、
寝る前2時間スマホを見ないというのも、デジタル断食の一種です
寝る直前までスマホを手放さないスマホ依存の人は、まずは寝る1時間前は絶対にスマホを見ない、というところから始めるのがいいかもしれません。
身近なところから出来るストレスコントロールで、デジタルの呪縛から解放されましょう。