目次
意識と無意識
人間の脳内で認知している物事には、「意識」と「無意識」があります。
自分の意志でコントロールできる意識と、できない無意識では、無意識のほうがはるかに多くの仕事をしています
意識
意識は主に、今自分がしている作業のことをいいます。
本を読んでいれば本を読むことに集中して、スマホを見るときはスマホに集中し、といった具合に意識は一度に一つのことしかできません。
無意識
無意識は意識が仕事をしている間に体温を調整し、心臓を動かし、呼吸を行い、と体内時計を管理しています。
無意識は多くの仕事をマルチにこなせる、人間にとってなくてはならない存在です。
無意識を味方につけると、仕事が格段にはかどり、夢も叶いやすくなります。
よく面倒くさいけどやらなければいけないことは、習慣化するといいといいますが、これは意識的に行わなければならなかったことを、無意識的に行えるようにすることをいいます。
芸術家の行っていた無意識の創作
画家のダリは「無意識」の力で、絵を描こうとしていました。
どういう方法かといいますと、コップの縁に、やじろべえのようにスプーンを乗せ、先端を指で支えたまま目を閉じます。
眠くなると指が下がって、スプーンが落ちます。その音で目を覚まして、寝起きの状態で絵を一気に書き上げたそうです。
寝ている状態は無意識の状態です。
ダリは人工的に寝ぼけた状態を作り、不思議な雰囲気の絵を描きました。無意識からの情報を得ていたわけです。
カラーバス効果とカクテルパーティー効果
青い車を買うと、街中で青い車ばかりが気になる。このような現象を、
カラーバス効果
といいます。これは青い車を買うと、脳が青い車は自分と関係が深いものだと認識して「無意識」が情報を探してしまうというものです。
似たようなもので、カクテルパーティー効果というものがあります。
これはようするに、地獄耳のことです。カクテルパーティーで大人数がしゃべっているにもかかわらず、自分のことを話している人の声は聞こえることをいいます。
これも「無意識」が、自分に関する情報を探してしまっているから起こります。
無意識の力を借りる
カラーバス効果とカクテルパーティー効果を使って、無意識の力を借りることができます。
無意識を意識的に使うことはできませんが、「無意識」に自分が集めたい情報を教えてあげれば使うことができます。身近なところでは、
自分がよく見る場所に集めたい情報を書く
というものがあります。あらかじめ集めたい情報を紙に書いて、写真に撮ってスマホの待ち受けにするというのはどうでしょう。
現代人は一日に何度もスマホの画面を見ます。待ち受け設定すると、スマホを見るたびに紙に書いた文字を目にします。
何度も目にすることによって「無意識」は自分にとって大事な情報だと認識し、目や耳から入るすべての情報を駆使して、自分の欲しい情報を集めてくれます。
占い師の御札
インチキ占い師の書いた御札でも、効力があるのはこのためです。
断って行きますが、これから出す例は「御札に毛ほどの効力もない」ということが前提の例です。
例えば、
「あこがれのあの人と付き合いたい」
という願い事で御札を書いてもらったとします。
占い師は、
「この御札を肌身離さず持っていなさい」
と言います。そして、願い事が叶います。
無意識の力で恋愛成就
ここまで読んで来た方なら察しが付いていると思いますが、つまり「無意識」の力で恋愛が成就したわけです。
いつでも願い事が思い出せる環境にあると、無意識がその人と付き合うために必要な情報を集め始めます
キッカケはインチキ占い師の書いた御札ですが、これは自分で御札を作っても効果があります。
小中校生の間では、いろいろな恋のおまじないが流行っていますね。基本的にこれらのおまじないも、無意識の力が働いて成就しています。
少し大げさですが、おまじないによって自己暗示が掛かっていると思っていいです。
最後に
「自分の財布に叶えたい願い事を書いて入れる」
という人がいるのを聞いたことがあります。説明してきたとおり、これは科学的に見て効果アリです。
また、昔から毎日コツコツ勉強した方がいいと言われていますが、これも半分は正解です。
毎日勉強すると、一日で詰め込むよりも、単純に学習したいことへの接触回数が増えます。
すると「無意識」の力を借りやすくなるわけです。これを単純接触効果といいます。
集めたい情報、叶えたい夢をスマホの待ち受けにする
ひとまずこれだけ覚えておくといいです。恋愛にもオススメなので、試してみて下さい。