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慈悲の瞑想とは?
慈悲の瞑想とは、原始仏教の世界などで使われる瞑想法のことです。
この瞑想法は「慈悲のプラクティス」とも呼ばれ、アメリカのノースカロライナ大学の実験では、
この瞑想を49日間続けた被験者はポジティブな感情が大幅にアップしたという結果も出てるらしいです。
「慈悲のプラクティス」は科学的に効果が証明されていて、Googleが社員研修プログラムに取り入れたほどスゴイ!瞑想法です。
なかには頭痛が減ったり、脳のサイズが大きくなった事例まであり、現時点で最も効果の高い瞑想法とまでいわれててかなりのスグレモノです。
慈悲の瞑想
以下の文章を黙読、あるいは音読します。
私は幸せでありますように
私の悩み苦しみがなくなりますように
私の願いごとが叶えられますように
私に悟りの光が現れますように
私は幸せでありますように(3回)
私の親しい生命が幸せでありますように
私の親しい生命の悩み苦しみがなくなりますように
私の親しい生命の願いごとが叶えられますように
私の親しい生命に悟りの光が現れますように
私の親しい生命が幸せでありますように(3回)
生きとし生けるものが幸せでありますように
生きとし生けるものの悩み苦しみがなくなりますように
生きとし生けるものの願いごとが叶えられますように
生きとし生けるものに悟りの光が現れますように
生きとし生けるものが幸せでありますように(3回)
私の嫌いな生命が幸せでありますように
私の嫌いな生命の悩み苦しみがなくなりますように
私の嫌いな生命の願いごとが叶えられますように
私の嫌いな生命に悟りの光が現れますように
私を嫌っている生命が幸せでありますように
私を嫌っている生命の悩み苦しみがなくなりますように
私を嫌っている生命の願いごとが叶えられますように
私を嫌っている生命に悟りの光が現れますように
生きとし生けるものが幸せでありますように(3回)
一日10分がベスト
この文章を一日10~15分間、ただ繰り返し読むというのがこの瞑想法。
どうです? 簡単でしょう?
科学的には10~15分がいいといわれていますが、アルボムッレ・スマナサーラ老師によると、
時間がないときは、自分が気に入ったセットを1つか2つ選んで唱えてもいい
みたいです。
自分の気に入ったフレーズを、暗記するまで読めば、それが自分専用の慈悲の瞑想になるとのことです。
習慣化させるためには、ハードルが低いほうがいいってことですね。
なぜ効果があるのか
この慈悲の瞑想がなぜ効果があるのかというと、それは、
「あるがままを受け入れる」
ということにあります。
そもそも慈悲の瞑想は、仏教の経典が元になってます。
この瞑想によって得たい、最終目標は解脱なわけです。確実に解脱を目指したい人は、ヴィパッサナー瞑想っていうのをやるといいらしいけど、ハードルが高いから慈悲の瞑想から入るといいらしいんです。
慈悲を意識する
慈悲は仏教の四無量心の徳目「慈・悲・喜・捨」のうちの最初の2つを一つにまとめた概念です。
慈しみと憐れみですね。
人間生きているとどうしても「こいつが嫌いだ」とか「こいつとは合わない」みたいな場面が絶対ありますよね?
これは人間が持っている業のようなものだから、どうこうしても仕方がないことなんですね。
お釈迦様の教えでは「忍耐」が重要みたいです。
忍耐とは、理解して耐え忍ぶこと。すぐに「怒り」のバロメーターを上げる前に、一旦耐えてみる。といった教えです。
まとめ
ごく簡単な説明は入れたつもりですが、ぼくの文章だけでは説明がついていません。
僕は仏教の専門家でもないですし、だれかに説法を説いたことなんて、当然ありませんから(笑) とりわけ、各フレーズの意味については全く触れていません。
ですので、ぜひ皆さんにはスマナサーラ老師の、
『慈悲の瞑想(フルバージョン)』
を読んで欲しいです。フルバージョンなので、もっと詳しい慈悲の瞑想が載ってます。
僕は「私の心は空気のように」このワンフレーズを、最近はマントラのように唱えてるけど、なんか楽になる気がします。
お気に入りのワンフレーズを探してみるのもいいかも!