ぼっち飯はかっこいい 孤独な食事、それは天才の孤高の行為である

ぼっち飯はかっこいい 孤独な食事、それは天才の孤高の行為である

「公園で孤独におにぎりを食べる就活生」[モデル:河村友歌]

ぼっち飯、便所飯なんて言葉は、僕が学生のときからありました。

この記事を書いている僕自身、学生のときは一人で食べていることが多かったです。

友達がまったく居ないわけではないのですが、授業終わりにわざわざ待ち合わせて食べるようなことはしませんでした。

待ち合わせるのが面倒でしたし、食べ終わったら本を読みたかったからです。

世に天才と呼ばれている人は多くいますが、彼らの多くは孤独な青春時代を過ごしていたそうです。

青春時代の多くを一人で過ごし、才能を育てていたといいます。

この記事では、ぼっち飯を天才と絡めてかっこいい存在に仕上げていきたいと思います。

目次

ぼっち飯はかわいそうなのか?

「骨なしフライドチキンを食べながらバグチェック」[モデル:大川竜弥]

「ぼっち飯」とGoogle検索にかけると、

ぼっち飯 かわいそう

というワードが、関連キーワードに出てきました。

ワードから出た記事の内容は見ていないのですが、とりあえず、ぼっち飯がかわいそうだと思う人間が一定数は存在することが分かります。

ぼっち飯が出来る人の心理

まず、僕の心理(ぼっち飯が出来る人の心理)から言うと、ぼっち飯はまったくかわいそうではないです。

一人の時間を確保したいだけなので、そもそもかわいそうとか、そういった考え自体が思い浮かびません。

僕の意見がぼっち飯が出来る人の総意ではありませんが、ぼっち飯を普通の感覚でやっている人は、自分がかわいそうだとは一瞬たりとも思ったことはないのではないでしょうか。

ただし、便所飯はかわいそうだと思います。

孤独、ぼっちであることを恥じている時点で、我々の仲間には入れませんし、群れから突き放されたシマウマのようで見てられないです。

便所飯をする人の心理

ぼっち飯ができない人というのは、ようするに、ぼっちであることを恥ずかしがっているわけです。

だから、ぼっちを隠すために、便所飯という行為に走ってしまいます。

そんな自分を情けなく思い、自分がぼっちでいることに虚しさを覚えていきます。

自分がかわいそうなぼっちだと思っているので、そのままかわいそうなぼっちのままで生活します。

ぼっち飯ができない人の心理

常に誰かと飯を食べたいと思っている人は、他者依存の傾向が強い人と考えられます。みんなといるときは元気だけど、一人だと不安になる、そんな人です。

これは別に悪いことではありません。

それだけ、他人とコミュニケーションを取ることができる人なので、現在の自分がそうだなと思うのなら、無理に変える必要もないでしょう。

天才にはぼっちが多い

「「今晩あいてる?」と誘ってくるエリートドイツ人ハーフ」[モデル:Max_Ezaki]

心理学の研究で、天才と呼ばれている人々は、孤独な青春時代を過ごしてきていたことが分かっています。

井之頭五郎の場合

いきなり、漫画のことを持ち出すのはどうかと思ったのですが、思いついたのでご紹介しておきます。

グルメ漫画『孤独のグルメ』は、個人輸入雑貨商、井之頭五郎が仕事の合間に立ち寄った店で、一人飯を食う漫画です。

タイトルの通り、井之頭は一人で飯を食べ歩きます。彼の名言でこんなものがあります。

「結婚同様、店なんかヘタにもつと守るものが増えそうで、人生が重たくなる。男は基本的に体ひとつでいたい」

僕はドラマ版の孤独のグルメしか観たことがないのですが、個人輸入雑貨商、井之頭五郎は仕事のできる優秀な人間であるという印象が強いです。

田中慎弥の場合

田中慎弥さんをご存じでしょうか?

数年前の芥川賞を受賞された純文学作家さんです。会見での答え方は、大きくニュースに取り上げられました。

「都知事閣下と東京都民各位のために、貰っておいてやる」

このフレーズは非常に鮮烈でした。

田中慎弥さんは高校を卒業後、アルバイトを含め一度も職に就くことをせず、小説を読み、小説を書き続けたそうです。

執筆に10年間書けた『冷たい水の羊』で、新潮新人賞を受賞しデビューします。

田中さんは、2017年に『孤独論』という本を書かれています。田中さん自身も、友達とわいわい騒ぐような青春時代を送ってきたわけではないようです。この本の帯にこう書かれてます。

「逃げる」は負けではない。自分を取り戻すための究極の手立てだ。

僕は、田中さんの本は3冊ぐらいしか読んだことはないのですが、いつもその考え方に非常に共感しています。

バイオリニストの場合

これは、心理学の実験なのですが、その結果が面白いので紹介します。

フロリダ州大学の実験で、バイオリニストの練習内容について調査しました。

調査の結果、将来有望と言われているバイオリニストほど、一人で練習する個別練習が多かったそうです。

逆に、プロになれそうもない人は、グループ練習に多くの時間を割いていました。

イチローの場合

天才と言われているイチロー選手ですが、才能はもちろんのこと、たくさんの努力もしてきています。

イチロー選手は、小学生のころバッティングセンターに毎日通い詰めていたそうです。

通いすぎて、バッティングセンターの球速に満足できなくなり、イチロー専用のスプリングを作って、行く前に電話していたといいます。

つまり、周りとの練習ももちろんのこと、一人での練習時間も非常に多かったわけです。

孤独、ぼっちは無敵である

「ザトウクジラのジャンプ(徳之島)」

天才だからそうだったんでしょ?

と言う人もいると思います。果たしてそうなのでしょうか? 孤独だから天才になった、天才だから孤独になった、これはどちらが先なのか分かりません。

ただ、一つ言えることは、自分の能力を使い切りたいなら、ある程度の孤独に耐えなければいけない、ということです。

他人と同じことをしていて、抜きん出ることはできないわけです。

ぼっち飯はこう考える

「電車で田舎に帰省する人」

ぼっち飯で、自分がかわいそうだと思っている人、今便所飯をしている人は、こう考えて下さい。

・自分は一人でいることに耐えられる性格

・孤独とは自分の才能を開花してくれるものである

・孤独は人生でもっとも自分を鍛えてくれるものだ

これは気休めではなく、真実です。自分が他者と群れないことによって、才能を見いだすことができる。

それって最高だと思いませんか?

ぼっち飯はかっこよくて、孤独な食事こそが天才の孤高の行為であるわけです。

心理学カテゴリの最新記事