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男性は記念日を忘れやすい
ドラマや映画で、彼氏が記念日を忘れていて喧嘩になるという話があります。こういうエピソードって、映像作品の世界だけじゃなくて、現実にもありますよね?
一般的に、女性よりも男性の方が記念日を忘れる可能性が高いと言われています。
女性よりも男性の方が愛情が薄い、と思われるかもしれませんが、そういうわけではありません。
記念日を忘れてしまう理由は、心理学的に見ると、男女の記憶能力の違いからくるということになります。
男女別記憶の仕方
過去の体験や出来事についての記憶の仕方の違いを、男女別に見ていきましょう。
女性はエピソードで記憶する
過去に起きた出来事、感情や情景についての記憶のことを、
エピソード記憶
といいます。エピソード記憶は脳内の、海馬に関係しています。女性は、海馬が男性よりも大きいので、女性の方が過去に体験した出来事を詳しく覚えています。
女性は感性で思考する、といわれていますが、これは海馬が大きいことに関係していると思われます。
女性の方が記念日を強く記憶しているのも、これに関係があります。
女性は感情をもとに記憶するので、付き合った日、初デートの日、結婚記念日など、感情が大きく揺れたときの記憶は強く残るわけです。
男性は事実を記憶する
いっぽう、男性は感情で記憶する女性とは違って、事実を記憶します。
女性が、嬉しいや楽しいなどの感情をもとに記憶しているのに対して、男性はデートに行ったという事実をもとに記憶しています。
楽しかったという感情よりも、どこに行ったとか、その場所がどんな雰囲気だったかを鮮明に記憶しています。
男性は理性で行動すると言われているのも、この記憶の仕組みに関係があります。
男性は、順序立てて物事を思考することに長けているので、女性が真っ先に考える楽しいといった感情は、その事実の次に思考します。
余談ですが、過去のことにこだわる「女々しい男」という言葉があります。こういった男性は、一般的な男性よりも海馬の大きい、エピソード記憶で考える男性であるという考え方もできます。
記念日を共有するには?
ここまでの説明で、男性が記念日を忘れてしまうことがあるのは、脳の仕組み的にどうしようもないことであることが分かったと思います。
記念日を忘れてしまうことには、恋愛感情の濃さや薄さは関係ないわけです。
では、記念日を2人で祝うにはどうすればいいのでしょうか。当然、男女で取るべき対策は違ってきます。
女性は相手に気づかせる
僕が学生のとき、1週間記念日とか、1ヶ月記念日とか、3ヶ月記念日のように頻繁に記念日を設けるカップルがいました。現在の高校生や中学生も、こういうことやってるんじゃないかと思います。
僕のイメージですが、こまめに記念日を作っているカップルほど、別れるのが早かった気がします。
男性の記憶システム的に、期間が長くなるほど忘れるからです。回数を増やせば増やすほど、記念日を忘れられるリスクが高まります。
また、記念日を忘れることイコール愛情がないわけではないので、男性を試すようなことをするのはやめたほうがいいです。むしろ、記念日の前に、
「来週記念日だね」
といった具合に、気づかせてあげた方がいいわけです。
男性は記録しておく
男性は記憶の仕組み的に、記念日を忘れてしまいます。なので、しっかりとスケジュールに書き込んでおく必要があります。
アプリのカレンダー機能で、お知らせしてくれるように設定しておきましょう。スマホは大体毎日見ると思うので、これだったら忘れることはなくなります。
ただ、小刻みに記念日を設けてくる恋人には、記念日を減らしてくれるように、交渉する必要もあります。
万が一、スケジュールに書き込むのを忘れたときに大変なことになるからです(笑)
最後に
男女の喧嘩がなかなか収束しないのも、記憶の仕方の違いに原因があります。
「あのときもそうだったし、あのときもそうだった!」
などのように、女性は過去のエピソードを鮮明に記憶しています。一方で男性は、その問題についての事実だけを述べていくので、会話がかみ合わなくなります。
カップルで喧嘩になったときは、
「私たちの今後を考えるとなにが一番いいのか」
といった思考をする必要があります。理性と感性の喧嘩を、共通の問題に変換することで仲直りがしやすくなります。
詳しくは、以前書いた記事を見ていただけると幸いです。