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誘惑に負ける芸人志望
例えば、「お笑い芸人になる」という夢があったとします。その為に取るべき行動は、どんなものがあるでしょうか。
・研究のためにネタをたくさん見る
・研究のためにネタ以外のものをたくさん見る
・ネタを考える
恐らく、芸人になりたいと思っている時点で、好きなネタを今まで存分に見てきたと思います。また、ネタを考えるためにネタ以外の知識を頭に入れるというのも、勤勉な人ならやってきているはずです。
上記の3つの中で、一番難しいのは「ネタを考えること」です。ゼロのから1を生み出すのはかなり過酷です。そして、その作ったネタが面白くないといけないわけですから、かなり難しい。
僕の経験を元にした想像なのですが、ネタを考えてアイデアが出ないとき、
「もっとインプットしないと」
と思って、ネタを見たりネタ以外に使えそうな資料を探したりと、ネタを作るという作業から逃げてしまう人が多いのではないのでしょうか。
if-thenプランニング
if-thenプランニングは94件の学術研究で効果が証明されている、ゴール達成テクニックです。このテクニックは、
「もし(if)Xが起きたら、行動Y(then)をする」
といったように、前もってトリガー、きっかけとなる行動を決めておくというものです。
例えば、運動不足で少しでも改善したいとします。
6時に起きたら(if)スクワットを30回する(then)
軽い運動で目が覚めて、かつ健康的になれます。目標に対して、条件をつけることで、行動に移りやすくなります。
誘惑に負けたときに使える
誰だって、誘惑に負けてしまうものです。
意志の力だけで、目標を達成するのは非常に困難なことであることは、科学的にも分かっています。それが例え、叶えたい夢であったとしても目の前のスマホゲームの誘惑には抗いがたいものです。
if-thenプランニングは、誘惑に負けそうなときの対策にも使えます。
「もしスマホゲームを触ってしまったら(if)10分やって作業に戻る(then)」
一度誘惑に負けたのなら、あえてすぐに作業に戻らないというのも一つの手です。そして、10分後に気分新たに作業に向かうといった感じです。
絶対に、ダラダラと1時間スマホの画面に向き合うということはしてはいけません。
作家たちの想像法
余談ですが、創造性を高めたい時は、軽くでもいいので運動をするといいです。
太宰治は散歩が趣味だったと言いますし、テレビドラマ『相棒』の脚本家の輿水泰弘さんも執筆に詰まったときは台詞をつぶやきながら机の前を行き来するそうです。
ミステリ作家の中でも、現地を歩き回っているうちに構想を練り上げるというスタイルで書いている作家さんもいるので、やはりアイデア出しには運動がいいようです。
目標設定にif-thenプランニング
もうお気づきかと思いますが、if-thenプランニングは様々な目標達成に使えます。ダイエットに使う場合は、
「甘い物を食べそうになったら、ナッツを食べる」
みたいな感じです。
とにかく、行動に対して引き金となるような条件をつけることが重要です。