目次
上司や取引先の指示の正しい断り方
当然ですが、人間の仕事量には限界があります。どんな仕事でも、ポンポンと気軽に受けていては身が持ちませんし、結局終わらないということもあると思います。
でも、上司や取引先にお願いされたことって断りにくいですよね?
今回は、そんな断りにくい頼まれ事を、相手を傷つけることなく断れるテクニックをご紹介していきたいと思います。
やっては行けない行動
まず、断るときにやってはいけない行動を見ていきましょう。
非主張的反応
仕事を頼まれたとき、ただただ了解してしまうような反応を、
非主張的反応
といいます。この反応をし続けると仕事の許容量をやがて越え、日々ストレスにさらされるようになります。その結果、うつ病になりやすいとも言われています。
イメージがつくのではないでしょうか?
断りたくても断れないで、言いたいことも言えないで、ただ受け入れていると、次第にメンタルが破壊されていくので、非常に危険です。
攻撃的主張
断るにしても、例えば、
「めんどいんで無理です」
これは論外です。あるいは、
「それは、部長がしっかりやってなかったから、いけないんじゃないですか」
これもよくありません。攻撃的主張とは、自分の意見だけを一方的に押しつける行為です。こういった、自分本意な断り方は相手を傷つけますし、いずれそのしっぺ返しが自分に来ます。
アサーションで上手く断れる
アサーションは自分の意見を上手く伝えつつも、相手を傷つけない方法です。
またの名を、主張的反応ともいいます。
アサーションを成立させるためには4つの条件があります。
・誠実であること
・素直であること
・対等であること
・自己責任を持つこと
誠実であること
ようするに、嘘を言わないということです。自分の許容量をオーバーしているのに、
「余裕ですよ」
とか言ってみたり、本当は暇なのに、
「今忙しいんで」
なんて言ったりしないことです。正直者になれということですね。
素直であること
いやらしく、回りくどい言い方をしないことです。
「少し、今の仕事で遅れが、いえ、えっと今月中には」
という風に、オブラートに包むような会話よりも、
「すいません、今の仕事に遅れが出ています」
のように素直に打ち明けることで、気持ちが伝わります。
対等であること
三島由紀夫の本で、「教師は内心見下すべし」という言葉がありますが、これは半分心理で半分は夢物語です。
媚びへつらう必要はありませんが、必要以上に高圧的な振る舞いをしたり、見下すのは得策ではありません。
あくまでも、敬意を忘れずに。
自己責任を持つこと
自分の口から出た言葉は結局、自分の物です。無理な仕事を受けた瞬間から、その仕事は自分のものとなります。
相手の言いなりになるのも自分、相手の命令を断るのも自分です。
だから、自分の意見を伝えて、責任を持つことが重要になります。
最後に
主張的反応をすると、仮に、自分の意見が通らなかったとしても、自分の意見は伝えているので、周囲の人には自分の意見を理解してもらえます。
すると、今回はダメでも、次回は断れる可能性が高くなります。
職場内に徐々に自分の気持ちを伝えていくのも、大事なことなので、主張的反応の4つの条件を意識して、上手い断り方を実践してみて下さい。