序破急
三幕構成
これらの用語は、主に小説、漫画、映画などで使われる用語です。
ハリウッドの90分映画では、基本的に三幕構成が使われています。この三幕の中身は、設定、対立、解決です。
初めの30分で設定を説明し、中盤の30分で問題が起き、最後の30分でその問題を収束していくという形です。
試しにレンタルビデオショップで90分の映画を借りて観てみると、ほぼピッタリ30分で物語が転換しているのが分かります。
序破急についても、細かなところは違ってきますが、基本的には三幕構成と同じで3つの段階で構成されていると考えていいでしょう。
前置きが長くなりました。実は、恋愛も3つのステップで関係性が深まっていくんです。
目次
恋愛の3つのステップSVR理論
社会心理学者マースタインは、恋愛関係を深める重要な要素として3つの要素を提唱しました。それが、
SVR理論
です。3つの要素は同時に必要というわけではなく、それぞれのステージの進行度合いで移り変わっていきます。
S・・・刺激(Stimulus)
V・・・価値(Value)
R・・・役割(Role)
この3つの段階を経て、三幕構成の映画がそうであるように大団円、つまり結婚まで進んでいきます。
S・・・刺激(Stimulus)
相手からどんな刺激を受けるのか。
相手の外見的な魅力、人柄、言動、性格など、見えやすい部分から感じられる部分。
人を見た目で判断しない、というのもあるのですが、恋愛の初期段階では刺激、直感が重要なファクターなようです。
V・・・価値(Value)
お互いの価値観を共有できるか。
人生観や恋愛に対する姿勢、趣味など様々な部分で価値観が合うのかを考える時期です。
多くの破局するカップルは、この段階で脱落します。元々は他人なのですから、相手の価値観を受け入れるというのはそれだけ難しいことなのでしょう。
R・・・役割(Role)
お互いに協力し、補い合うことができるのか。
二人で暮らしていく上で、足りない部分を補い合うことができるか、役割分担をきちんと行えているのか。
旅行の計画が立てるのが苦手な彼女のために、プランを立ててあげられるか、プランが崩れたときに落ち込んでいる彼に励ましの言葉をかけてあげられるか。
この段階までくると、長続きするカップルといえ、かつ結婚も視野に入れることができます。
カップルが長続きするには?
上記のような段階で恋愛は発展していきます。
ただし、人間は幸福な状態が長く続くと次第に幸福感を感じられなくなってきてしまいます。心理学ではこの状態を幸福順応といいます。
仮にR(役割)の段階にまで行ったとしても、一度も落ちることのない幸福度合いだった場合、どん底まで落ちる危険性もあります。
そのときはS(刺激)の段階を思い出すといいでしょう。一番刺激を感じていた、当時の関係を思い出せといわれても、思い出すことは容易ではありません。
手軽なものとして、2人がまったく体験したことないことに挑戦するというのがオススメです。
思い切って2人でスカイダイビングとか面白いかもしれません(笑)