目次
マインドセットを変える
マインドセットとは、平たく言うと、先入観やバイアス、ようするに、
思い込み
のことです。ストレスを上手く活用するには、ストレス=悪という思い込みを、まず排除しなければいけません。
マインドセットを変えると、ストレスから集中力を上げたり、試験の成績を上げたりする効果を得ることができます。
思い込みの力によって、ストレスを活かそうというのが、マインドセット介入です。
寿命が延びるマインドセット
近年の研究で、年を取ることについてポジティブなマインドセットを持っている人は、平均寿命プラス7年ぐらい寿命が延びることが分かっています。
テレビでたまに長寿の人が出てきますが、独自の健康法を持っている人が多いですね。ご長寿たちは、健康法によるマインドセットを持っているから長生きするのかもしれません。
また、運動に関しても50歳を過ぎても、20代と遜色ない運動をする人がいます。その人たちも日々のトレーニングによって、強靱な肉体のマインドセットを手に入れていると言っていいでしょう。
ゲーム化でマインドセットを変える
マインドセット介入をするために、ストレスをゲーム化しましょう。
ドラゴンクエストやファイナルファンタジーをやったことがなくても、レベルアップの効果音は意外と知っていたりします。ゲームの効果音は、テレビ番組でもよく使われているので、実際にそのゲームをやったことがない人でも、馴染みがあると思います。
ゲームの効果音を、日常の中にちりばめます。
例えば、
上司から怒られたとき、
(クッソー、むかつく)
と思いながら、ポケモンセンターで、モンスターを回復する効果音を頭の中で再生します。
すると、ストレスゲージが回復したイメージが脳内で思い起こされ、ストレスが軽減できます。
恋人にフラれたとき、
(ああ、もうダメだ・・・、生きてても意味ない)
と思っているんですが、ドラクエのレベルアップの効果音を脳内で再生します。
これによって、失恋の経験により自分自身がレベルアップしたとマインドセットできます。
なにもかもツイてないなと思うとき、
(どれだけ努力したって無駄なんだ)
と思ってもいいんですが、
「・・・おや、○○の様子が・・・!」
「おめでとう! ○○は、真○○に進化した!」
みたいな感じで、不運を乗り越えて進化した感じにします。
プラシーボ効果
ようするに、これらはプラシーボ効果の応用みたいなものです。
プラシーボ効果は、例えば砂糖を薬と言って与えて、本当に病気の症状がよくなるといったものです。
しかし、これはあくまでも砂糖なので、やがて症状は元に戻ります。
プラシーボ効果が短期的にしか効かないのに対して、マインドセット介入は長期間続くことが分かっています。
ストレスを数値化する
最後に、スタンフォード大学のグレゴリー・ウォルトン博士が提唱している、ストレスを数値化するという方法をご紹介します。
ストレスは役に立つというマインドセットをしたいとき、
1週間に1回、自分が感じたストレスを数値化する
最大値を10、最小値を1として、ストレス指数を自己分析します。
何週間か続けていくと、ストレス値の変動に敏感になって、ストレスを上手く操れているという感覚になります。
経験値が上昇するみたいな感覚ですね。ロールプレイングでいうと、「忍耐が5上がった」みたいな状態です。