浮気や不倫の心理状態、浮気してしまう科学的な理由【ロミオとジュリエット効果】

浮気や不倫の心理状態、浮気してしまう科学的な理由【ロミオとジュリエット効果】

目次

ロミオとジュリエット

「手を重ねる男女」[モデル:たけべともこ]

シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』をご存じでしょうか。世界的に有名な恋愛悲劇です。知らない人や忘れてしまった人のために、軽くあらすじに触れておきます。

読むのが面倒な方は読み飛ばして下さい。

ロミオはモンタギュー家の子であり、ジュリエットはキャピュレット家の子でした。2つの家は皇帝派と教皇派に別れ、血で血を洗う抗争を続けていました。

その最中、ある日ロミオはキャピュレット家のパーティーに友人たちと忍び込みます。そこでジュリエットに出会い恋に落ちます。

しかし、なかなか恋は上手くいきません。ロミオは街の闘争に巻き込まれ、ロミオは親友を殺されてしまいます。逆上したロミオはキュピレット夫人の追いを殺してしまい、ロミオを追放します。そして、夫人はジュリエットに大公の親戚のパリスと結婚することを命じてしまいます。

ジュリエットは仮死の毒を使った計略を立てて、毒を飲みます。しかし、その作戦がロミオに伝わっておらず、ロミオはジュリエットの墓の前で毒を飲み死にます。そして、ジュリエットもロミオの死にショックを受けてロミオの短剣で後追い自殺をしてしまいます。

障害があるほど燃え上がる

悲劇ですので、結末は悲しいものです。心理学の用語で『ロミオとジュリエット』から名前を取った用語があります。その名も、

ロミオとジュリエット効果

です。劇中の人間関係は複雑に絡まり合っていますが、常に2人には1つの共通の障害がありました。この話では、家の問題です。両家の仲が悪く、親が許してくれるような状況ではありませんでした。

共通の障害があった方が、目的を達成しようとする気持ちが高まる状態に、心理学者のドリスコールは「ロミオとジュリエット効果」と命名しました。

この心理効果は、親に許されていない恋愛はもちろんですが、浮気や不倫など社会的に許されていない恋愛にも発動します。

ロミオとジュリエット効果の発動条件

「肩を寄せる男女の後ろ姿」

ドリスコールは、140組のカップルを一定期間調査しました。2人の熱愛度と障害度を数値化し、相関関係を調べたところ、障害が多いカップルほど熱愛度が高くなることが分かりました。

障害があることの他にも、複数の心理効果がトリガーとなって、「ロミオとジュリエット効果」は発生します。いくつか例をご紹介します。

心理的リアクタンス

人はなにかを強制されたりすると、自由になるためにそれと反対のことをしたくなる傾向があります。これを、

心理的リアクタンス

といいます。親や周囲からの反対が強ければ強いほど、この効果は発動します。

希少性の原理

数量限定! 関東限定! など、希少性の高められたものに魅力を感じてしまう心理効果を、
希少性の原理

といいます。既婚者の異性と恋愛関係になる不倫は、この既婚者という希少性に惹かれているために起きます。

認知的不調和

人間は心の中で思っていることと、実際にやる行動を一致させようとします。これを、

認知的不調和

といいます。「反対されている恋」なのですが、心の中では「愛しているから結婚したい」と思っているとします。

この場合、心はどちらかに思考を寄せようとします。そして、その思考を正当化するだけの理由を探し始めます。ようするに、

反対されている恋を正当化する理由を探す

ということです。

こうして、ロミオとジュリエット効果は出来上がっていきます。

最後に

「悪知恵を吹き込む猫」

近年では、新たな理論も提唱されているようです。それは、反対されていたとしても反対を押し切るより、説得して承認を得た方が結果的に長続きするというものです。これを、

社会的ネットワーク論

といいます。つまり、浮気は不倫は社会的に許されていないので、周囲の了解は得られません。結果的に、成就するにしても心理学的な方面から見ると長続きしないということです。

社会と折り合いを付けなければ、不義の恋愛はうまくいかないということですね。

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