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マルチタスクは生産性を下げる
今回は、マルチタスクがいけない理由と、その対策をご紹介します。そもそも、マルチタスクとは一体どういったものなのでしょうか?
例えば、普段の生活でこのようなことはありませんか?
・音楽聴きながら仕事をする
・スマホ見ながら食事する
・テレビ見ながら家事をする
ある研究では、こんなことが分かりました。
他のことをしながら作業をした場合、脳の回転や集中力など、すべてにおいて生産性が40パーセント下がった
これに加えて、一つの作業を終了するまでにかかった時間と、作業ミスが起きる確立が50パーセント増えています。
「マルチタスク」すなわち「ながら作業」は、生産性を大きく下げる原因となります。
マルチタスクで時間汚染が起きる
最近の研究では、複数のことを同時に行う「マルチタスク」は時間感覚までおかしくすることが分かってきました。社会学者ジョン・ロビンソン博士によると、
今行っている作業から別の作業へ何度も繰り返し切り替えていくと、その度に時間に対するプレッシャーが強くなる
そうです。時間に対するプレッシャーとは、脳に対するストレスのことです。
マルチタスクで脳にストレスがかかると、時間が細切れになったように感じ、常に時間に追われている感覚になります。
心理学では、この時間不足を抱えている状態を時間汚染と呼んでいます。
ポモドーロで時間汚染解決
「ながら作業をするな、というのは理解できるけど、やること多いし与えられた仕事も一つじゃないからシングルタスクなんて無理」
当然、こんな疑問は出てくると思います。実際は、複数のことを行っても大丈夫です。ただし、それには条件があります。
以前当ブログで「ポモドーロテクニック」についてご紹介しました。
ポモドーロテクニックとは、25分作業5分休憩のリズムで作業を行うテクニックのことです。
25分経ったら必ず作業をやめて休憩します。この作業のメリットは、作業にリズムを持たせるということと、飽きる前に休憩できるということでした。
タスクシフトで時間汚染解決
ポモドーロに似たテクニックで、タスクシフトというテクニックがあります。コロンビア大学が考案したテクニックで、ルールはとてもシンプルです。
あらかじめ、複数のタスクを切り変えるタイミングを決めておく
行われた実験では、自分の意志で自由にタスクを切り替えたグループよりも、前もって決めた間隔で作業を切り替えたグループの方が、パフォーマンスが向上し、よいアイディアを生み出すことができたそうです。
タスクシフトの使い方
タスクシフトを実践するときは、タイマーを使います。タイマーはスマホでもいいですし、100円ショップで購入した物でもいいです。
前もってタスクを切り替える時間を設定しておいて、
30分英語を勉強したら、30分書類を仕上げよう
といった感じで30分タイマーをセットして、タイマーが鳴ったら次の作業に切り替えます。タイマーの時間は、30分を超えないほうがいいようです。
一番重要なのは、ポモドーロテクニックと同じで、決められた時間で途中でもいいので、必ず作業を止めることです。
これを守れないと脳がパニックを起こして、時間不足を感じる原因になります。