目次
はじめに
僕自身、数学は超絶苦手な人間です。今から得意になろうと思うか、と言うと、
僕は諦めました(笑)
この学習法を学生の時に知っていれば、だいぶ違ったと思います。数学を挫折した僕ですが、この記憶法は数学以外にも使えると思ったので紹介したいと思います。
もちろん現在、数学で悩んでいる人にもオススメです。
チェスプレイヤーは記憶力がいい?
トップレベルのチェスや将棋、囲碁のプレイヤーは、ゲームの途中で盤面をひっくり返されても、元の通りに駒や碁石を並べ直すことができるといいます。
彼らは、特別記憶力のいい人間なのでしょうか?
また、彼らは盤面を見るだけで、次に打つべき一手がわかるといわれています。
なぜ、駒をどう動かすべきか分かるのでしょうか?
記憶力の実験
上級チェスプレイヤーを対象に行われた実験で、こんなものがあります。
1、チェス盤にランダムに駒を配置します
2、それを10秒間だけ眺めてもらいます
3、駒がどこにあったか、解答用紙に記入してもらいます
実験の結果、チェスの上級プレイヤーでも、ランダムに配置した駒を数個しか覚えることができませんでした。
これは、チェスをまったく知らない人と、ほぼ同じ結果だったようです。
パターンで覚えている
しかし、同じ参加者にゲームの途中の盤面を見せた場合は、チェスの上級者であるほど、多くの駒を覚えていたそうです。このことから、
彼らが盤面を覚えていたり、正しい手が見える理由は、駒の配置パターンを多く記憶していたからできた
ということが分かります。
これをパターン記憶といいます。
ようするに、実際のゲームでは、今までに覚えてきた多くの盤面や、その場面に応じたパターンの記憶を呼び起こして、試合をしていたということになります。特別に記憶力が良いわけではなかったんですね。
パターンを分類する
数学が得意な人は、気づかないうちに、数学におけるいろいろな場面、パターンを記憶しているそうです。だから、数学の得意な人は問題を簡単に解くことが出来るわけです。
パターン記憶をトレーニングする方法として、パターンを分類するというものがあります。数学でいえば、問題集を見て、
「この問題はあの公式で解けるな」
と分類していく方法です。パターンを重視した学習を続けると、チェスの次の一手を思いつくが如く、問題処理のスピードが上がるそうです。
すぐに答えを見る
パターン記憶を育てる方法として、すぐに答えを見るというのも重要です。
分からない問題と睨めっこをしているよりも、さっさと正解のパターンを知った方がいいらしいです。
1分考えて分からなかったら、答えを見る
僕みたいな文系人間は、じっと考えてしまいがちですが、スピードを意識して、分からなければ解答を見て、問題集の2周目で再挑戦というのが理想らしいです。
英語に応用
最近、僕は英単語帳のDUOを読んでいます。DUOは英語の文章が書かれていて、その中で使われている単語と熟語の解説、日本語訳がついています。
初めの方は、律儀に英語を日本語に訳すように努力して読んでいたのですが、結構骨が折れます。分からなくてモチベーションが下がるよりは、と思って、
日本語を最初に読んで英文と照らし合わせる
という方法を考え出しました。よく考えると、これは上記で説明したパターン記憶だったのかもしれません。
まず先に解答(日本語)を見て、問題(英語)を見る。
実際、この方法のほうがモチベーションを維持できます。個人的に3周目ぐらいまでは、この読み方でいいんじゃないかと思いました。
ということで、パターン記憶をマスターするには分類、そしてすぐに答えを見ることがいいという話でした。