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性格を変えることはできるのか
三つ子の魂百までという言葉があるように、性格は変えることは非常に難しいです。
ただ、こういう考え方もあります。
「人間は自分が考えているような人間になる」
これはアール・ナイチンゲールの著書のタイトルです。
また、認知科学者の苫米地英人氏の考えでは、
「時間は未来から過去に向かって流れていく」
というものがあります。これらの考え方の根本にあるのは、
過去のことをベースに考えているから、自分を変えられない
という考え方です。自分の性格を変えたいときは、未来をベースに考えていく必要があります。
今回は、性格を変えるたった一つの方法を、天才の思考をベースに考えていきたいと思います。
天才は初めから天才なのか?
天才という定義はあいまいなのですが、天才は幼い頃から天才だったのでしょうか。
神童という言葉があります。これは、才能を持った子供のことをいいます。
個人的に、スポーツ選手に神童と呼ばれる人が多い気がします。
卓球の福原愛さんは3歳から卓球を続け、オリンピックに出場しましたし、フィギュアスケートの浅田真央さんも5歳の頃からスケートを初めています。
彼らは才能があるのは間違いないと思います。しかし、才能だけかというと、そういうわけでもありあません。
福原愛さんは、平日4時間休日8時間の練習を毎日行っていたそうです。
天才の考え方
天才は、努力をし続ける。努力できない天才は、天才になれない。
みたいな話も聞いたことがあります。天才を天才たらしめているものは一体なんなのでしょうか。それが、
「人間は自分が考えているような人間になる」
という考え方です。天才と呼ばれている人々は、幼い頃から自分の将来のビジョンがしっかり見えている人が多いと思います。
イチロー選手の考え方
以前、テレビのドキュメンタリーで見たのですが、イチロー選手は小学校の時の文集に、一流のプロ野球選手になると書いていました。
それも、かなりの具体性を持って書いていました。
中学高校で全国大会に出ること、ドラフトの契約金、そうなるための練習量、友達と遊べる時間、全体を通しての自分の成績など、現在の自分の状態と将来のビジョンをしっかり持っていました。
また、これだけ練習しているのだから、プロになれるものと確信しているような書き方をしていました。
性格を変える方法
天才たちは、初めから将来的なビジョンを思い描く性格を持っていました。では、そういう性格を持っていない人はどうすればいいのでしょうか?
性格を変える方法、というのは実は単純です。それは、
なりたい自分の性格を演じる
ということです。アール・ナイチンゲールの「人間は自分が考えているような人間になる」という考え方を、実践すればいいわけです。
とはいえ、それってほんとに効果あるの? と思う人もいるでしょう。
スタンフォード監獄実験
『プリズン・エクスペリメント』という映画をご存じでしょうか。これは、実際にあった実験を元に作った映画です。
その実験の名は、「スタンフォード監獄実験」です。
この実験は、一般から募集した男性を看守役と囚人役に分け、監獄を作りそれぞれの役を演じてもらうという実験です。
実験の結果、看守役の人は傲慢な性格へと変わっていき、囚人役の人は卑屈になったり無力感を味わうといった状態になりました。
人の順応力が性格を変える
おそらく、人間にはその場にあった自分を作ろうとする性質があるのでしょう。
脳に繰り返し言い続けることで、相手を目的の方向に導いていく心理テクニックを、ラベリングといいます。
それが例え、実験のために与えられた役割であっても、それを演じ続けることでラベリングがされていくわけです。
自分が目指すべき人の失敗談や成功談を調べ、その人の性格を演じるということをしていくと、次第に自分の性格も変わっていきます。
ただし、性格は即効で変わることはないので注意が必要です。