旅行計画を立てるのが苦手
旅行計画はいつも友達に任せている
ちまたに旅行管理のアプリや、チェックシートなどのツールが溢れています。
それらを利用してもなかなか計画が決まらなかったり、計画したとおりに行こうとしてもなかなかできなかったりした経験がある人も多いと思います。
また、こういう順番で計画を立てるといいみたいなサイトの通りに進めても、結局決まらなかったりもします。
プランの立て方の得手不得手は、意思決定スタイルによるものが大きいです。
今回は一人旅大好きな僕が心理学的な面と実質的な面の両方からアプローチして、感覚的に旅行計画を上手に立てられる方法を解説したいと思います。
目次
意思決定スタイルとは?
まず、始めに意思決定スタイルについて簡単に説明していきます。
例えば、ABCの選択肢のうちどれかを選べと言われたとき、じっくり考える人、すぐに選ぶ人がいます。心理学ではこのような個人個人の選択のタイプのことを、
意思決定スタイル
といいます。この意思決定スタイルのタイプは5つに分類されます。
合理的スタイル・・・選択肢を分析、比較し合理的に判断するタイプ
直感的スタイル・・・自分の直感を元に判断するタイプ
依存的スタイル・・・他人の意見や情報を元には判断するタイプ
回避的スタイル・・・決定を先延ばしにするタイプ
自発的スタイル・・・選択スピードが早く決断力があるタイプ
旅行プランをうまく立てられない人は、合理的スタイル以外の人が多いです。
(意思決定スタイルについての記事)
旅行計画は直感的スタイルだと微妙
旅は気ままに、というタイプの人は直感的スタイルの人です。このスタイルもいいように思えるのですが、直感的ということは気分ですべて判断するということです。
直感的スタイルの人は、いくつもの選択肢の中から正しいものを選択する合理的スタイルの人と違い、自分が正しいと思ったことだけを信じて他の情報を否定したり無視する傾向があります。
このような傾向のことを、確証バイアスといいます。よく「バイアスがかかる」という風に使われているあのバイアスです。
「旅行なんだから、楽しんだもん勝ちでしょ?」
それはおっしゃるとおりです。しかし、直感的ということは、目の前に入ってきた情報しか見ないということです。最適解を探す合理的な人に比べて、楽しさを見つけられる可能性は低くなります。
合理的スタイルで旅行計画は立てる
旅行計画そのものは、合理的スタイルで立てるといいでしょう。しかし、普段から直感的に選択していたり、他人の言うことを真に受けて選択している人はどうすればいいのでしょうか?
そこで、合理的スタイルになるための3つの抑えておきたいポイントがあります。このポイントを旅行計画を立てている途中で意識するだけで、旅行をさらに盛り上げることができるようになります。
1,自分が立てた計画を振り返る
2,本当に自分でその計画を立てたのか疑う
3,過去の経験を振り返る
一つ目は今、自分が立てた計画を振り返ることです。乗り物の乗り継ぎがスムーズにできているか、行った店が定休日だったりしないかなどを振り返って、問題を修正します。このときのポイントは、計画を詰め込みすぎないことです。
二つ目は、その計画を自分で立てたのか疑ってみるということです。他人から言われたことでなくても、食べログなどの情報を鵜呑みにしてしまうと非常にキケンです。みんながいいと言っている店がいいとは限りません。逆に流行らない名店を探すぐらいのほうが、楽しみが広がります。
三つ目は、過去のフィードバックです。同じ地区に旅行に行くのなら、前回乗り継ぎで失敗したことや、その時期は修学旅行生で旅館が混むことなど様々な情報を知っているはずです。すると、観光はその地区で旅館は別地区にするなどの融通が利くようになります。
感覚的に旅行計画を立てる方法
(↑↑オロロンラインで撮影した写真)
心理学、脳科学的な面からの解説をしてきましたが、ここで旅行の9割9分が一人旅の僕がやっている計画の立て方をご紹介します。
この方法で、10日間の北海道ツーリングも行いました。やり方はとてもシンプルです。
1,行きたい場所のリストを作る
2,地図を買ってきて行きたい場所に赤い点を付ける
3.これだけは外せないという一つに星印を付ける
4,行きたい場所に余裕を持って行けるルートを考える
合理的スタイルがいいと書きましたが、実は僕の旅の日程は直感的スタイルよりです。
以下、僕の旅の記録10日中の2日間をちょっとだけ詳しく書きます。面倒な人は読み飛ばしてください。
北海道は広いので10日で回ろうとすると、観光の一つもできない非常に窮屈な旅行になります。なのでハナから半分しか回れないと判断し、絶対に行きたい場所日本最北端の地「宗谷岬」を基準にルートを考えます。
当初考えていたルートは、留萌の方を回ってオロロンラインを稚内方面へ北上する予定でした。しかし、僕が行ったとき北海道は連日の雨予報でした。そこで、少しでも雨の可能性の低いルートを船の中で考えました。
もともとは稚内まで行ったらそのままサロマ湖を経由して、南下して富良野の方に向かう予定だったのですが、まったく逆の道を行くことになりました。初日に、苫小牧から富良野美瑛方面へ北上しました。天気は曇りでしたが、西の大雨と比べればまだマシです。
初日は旭川に泊まりました。本当はキャンプをする予定だったのですが、翌日の大雨予報で断念しました。旭川に泊まったはいいものの、翌日は北海道全域で雨でした。ツーリングしても、どちらにせよ楽しめないと思いホテルにバイクを置いてバスで旭山動物園に行きました。
一日中動物園で過ごし、その日も旭川に泊まります。これは予定には組み込まれていませんでしたが、事前にその可能性も考えていました。なので、ホテルはキッチリ抑えてありました。
事前に行きたい場所と、様々の可能性を考えていたのでこの対応ができました。泊まるキャンプ場の候補地、キャンプ場に泊まらなかった場合の宿泊地の対策を練っていたので可能だったことです。
ホテルは、ギリギリまでキャンセル料のかからないホテルを選びました。
バイク乗りなら分かると思いますが、雨の日に走ると気分が沈むか、通り越して発狂します(笑)
こんな感じで、旅をしていたら当初の予定と大幅にズレていきました。しかし、余裕をもって旅程を立てていたので、困ることはまったくありませんでした。
最終日の前日に、当初始めの方に行くはずだったオロロンラインに行き、快晴の海原を見ることができました。
合理的に考えていたから直感的に動けた
僕は、直感的スタイルよりだと言いましたが、よくよく考えると合理的に考えていた結果、当日の動きが直感的にできたような気がします。
情報を知らずに直感的に動くと、結局上手くいかないのかもしれません。
だとすると、日程を組む際にあらゆる可能性を考慮し、対処法を考えていくというスタイルでまずは計画を立ててみるのが正解でしょう。
また、旅先で偶然知ったところに行くというのも、事前のプランがしっかりしていてこそできるものだと思います。
以上、感覚的すぎる旅行計画の立て方でした。