不満や悪口を言ってしまう心理学的理由【感情一致効果】

不満や悪口を言ってしまう心理学的理由【感情一致効果】

悪口は百害あって一利なし

「罵る社畜さん」[モデル:段田隼人]

周りの人の嫌な部分や、悪い部分が目について、不満な感情が湧き上がることってありませんか。普段の自分なら軽く流すようなことでも、細かなところまで気にしてしまって、イライラしてしまう、みたいな。

以前、悪口を言うとネガティブになるという記事を書きました。

(悪口についての記事はコチラ)

記事では、悪口や批判が多い人は、認知症になる危険性が3倍になるというようなことを書いています。また、悪口を言うと自分の感情までもネガティブになります。悪口はそもそも、自分にとって百害あって一利なしです。

不満な感情は自分が作り出している

周りに不満を抱えているとき、周囲が自分をイライラさせていると思ってしまいがちですが、実は自分の感情がネガティブに働いていることがほとんどです。

人間は無意識のうちに、自分の感情と一致した情報を集めようとしています

つまり、自分がネガティブであればあるほど、人のネガティブな面しか見なくなるということです。これを心理学の用語で、

感情一致効果

と言います。例えば相手に、

・元気

・友好的

・時間にルーズ

・怒りっぽい

という性格があったとして、元気、友好的といったポジティブな部分に目が行く人は、その人自身もポジティブな気持ちであることを表します。

逆に、時間にルーズな遅刻魔な部分や、怒りっぽい短気な部分に注目してしまう人は、その人自身もネガティブな気持ちであるといえます。

パートナーへの不満の実験

「新緑の公園を歩く男女カップル」[モデル:たけべともこ]

カナダの心理学者マーレーは、82組のカップル・夫婦を対象にお互いの関係性についての質問をしました。質問内容は以下の通りです。

1、自分自身に点数をつけるなら、何点ですか?

2、パートナーに点数をつけるなら、何点ですか?

実験の結果、自分よりもパートナーに高い点数を付ける人は、よりポジティブで幸せを感じやすいことが分かりました。逆に、パートナーより自分に高い点数を付けた人は、ネガティブで幸せを感じにくかったそうです。

人のいいところを探す

この実験の対象は、カップルや夫婦でしたが、それだけに留まりません。

友達、同僚、知り合いなど人間関係の様々な場面で「自分よりも下」と思ったり、表現したりする人は幸福感を感じにくいと考えることができます。

まず、ネガティブになりやすい人や不満を感じやすい人は、いいところを探すことに集中するといいです。

適切な競争心の向け方

「ファイティングポーズをとるサラリーマン」[モデル:大川竜弥]

「夢を叶えるためには、競争心も必要だろ」

上の文章を読んで、こう思った人がいるかもしれません。

確かに、なにかを目指すときに相手を蹴落とす気合いのようなものは必要です。競争心のなかには、相手への悪口のようなものが含まれている場合があります。ですが、それは諸刃の剣でもあります。

「俺はあいつにこの部分は勝っている」

もし、目算を誤っていて、実はその人の方が能力値が上だったとき、どうでしょう。今まで絶対的な自信を持っていたものが崩れているわけなので、大きな挫折感があります。この場合はこう考えます。

「あいつはこの部分がすごいな。俺も負けてられない」

相手に対して勝っている部分だけで比較して、優越感に浸っても虚しさが残るだけです。

自分の能力を高めてくれる他者は、自分より能力の高い他者である

こういった意識が必要です。

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