なにかで失敗したときや、上手くいかないことが起こったとき、ついつい八つ当たりをしてしまうことってありませんか?
物に当たったり、人に当たったり、その方法は様々です。
今回は、八つ当たりをしてしまうときの心理状態と、そのときの対処法について書いていきたいと思います。
目次
フラストレーションが溜まって八つ当たり
八つ当たりをする心理状態。それは、フラストレーションが溜まった状態です。
フラストレーションという言葉は聞いたことがあると思いますが、これはいったいどういうものなのでしょうか。
フラストレーションとは、欲求が叶えられない状況と、不満が同時に起こっている状態のことです。
つまり、欲求不満のことです。
藤原拓海のフラストレーション
自動車漫画『頭文字D』で高橋涼介の名言でこんなものがあります。
「溜め混んだフラストレーションを全部吐き出したくて、走ることもあるだろう。オレには、そんな風に見えた。いつものあいつの走りじゃない。ハチロクの甲高いエキゾーストノートはまるで、怒りの咆哮だぜ」
ものスゴイスピードで、藤原拓海がハチロクを走られせるシーンです。確かこのシーンの後に、ハチロクは大破します。
拓海は、好きだった女の子の援助交際の現場を目撃してしまいます。怒りの力で須藤京一にバトルを仕掛けます。
物語の上では、マシーンの寿命ということになっていますが、八つ当たりの結果壊れたとも言えます。
八つ当たりは自分を守るため
フラストレーションが溜まった状態でずっといると、ストレスが溜まります。
八つ当たりという行動に出るのは、ストレスを発散させて自分を守る、つまり
防衛機制
が働いているとも考えることが出来ます。防衛機制とは、受け入れがたいことがあったときに、心理的安定を保とうとする働きのことです。
欲求不満のとき、本来達成できなかった欲求を、別の形で達成しようとすることから、置き換えという心理行動を取っているわけです。
八つ当たりしないための方法
八つ当たりはフラストレーションが溜まることから、起きるものです。
つまり、八つ当たりしないためには、いかにしてフラストレーションを少なくするかを考える必要があるわけです。
ようするに、ストレスのはけ口を用意しておけばいいわけです。いくつか例を紹介します。
スポーツ、趣味に打ち込む
スポーツや趣味に打ち込むといいでしょう。
運動をすると、余計なことを忘れて、脳をリフレッシュさせることができます。
趣味もオススメです。なにかで没頭できれば、ストレスや不満な気持ちがスッと消えていきます。
趣味がスポーツの人は、かなりいい組み合わせですね。
リフレーミングををする
ネガティブな感情をポジティブなもの言い換える心理テクニックを、
リフレーミング
といいます。このリフレーミングを行うと、そもそものネガティブな気持ちが変換されてしまうので非常に有効です。
例;「畜生! あいつ順番抜かしやがった! ・・・ひょっとしたら、子供が泣いているのかも」
共感性を高める
他の人につい八つ当たりをしてしまうときは、共感性を高めましょう。
人の意見をしっかりと聞いたり、起きている問題をその人と共有したりします。ようするに、八つ当たりしそうになったら、目の前のその人のことをまず考えればいいわけです。
共感性を高めるという行為は、相手と親密になる行為なので、自然と八つ当たりしにくくなります。
八つ当たりは後味が悪い
気づくと八つ当たりしている、という人もいると思います。
「またやっちゃった」
と、ときに自己嫌悪に陥ることだってあると思います。
今回紹介した3つの欲求不満対策のうち、即効性があるのはリフレーミングです。
まずは、リフレーミングでポジティブに言い換えることによって、心を落ち着けて、そのあとで趣味に打ち込んだり、共感性を高めていくといいと思います。