口喧嘩で勝つ方法【イエスバット法】

口喧嘩で勝つ方法【イエスバット法】

目次

口喧嘩は水掛け論

白目をむいて掴み合いの喧嘩をするサラリーマン

ついつい熱くなってしまうのが口喧嘩です。必死に相手を打ち負かそうと思っても、相手にも言い分があるため、なかなか収束しません。

また、相手の言い分がおかしかったとしても、相手も熱くなっているためそれに気づきません。反対に、自分が熱くなっている場合も同じです。

自分が熱くなっている場合は、以前紹介したリフレーミングを行えば、それなりに効果はあります。

リフレーミングについての記事はコチラ

水掛け論を続けることは可能ですし、それを楽しむという考え方をする人もいます。しかし、それを望まない場合は、どうやって勝つかが問題になってきます。

今回は口論に勝てる方法、イエスバット法を紹介していきたいと思います。

言い負かすことには意味がない

「今日はノーネクタイたい」と言いながら振り返る九州出身の男性

口論を続けるうちに、相手の言葉が詰まるとします。つい、言い負かしたと思ってしまいがちですが、それは意味のないことです。

なぜなら、相手は絶対に納得していないからです。

例えば会社の上司と口論になったとき、いつも折れるのはあなたの方です。あなたはその結果に納得していますか? 納得できるわけがありません。

それは、自分の意見を否定されているからです。

マジックをしていて思うこと

トランプでロイヤルストレートフラッシュ

僕はマジックを10年以上やっているのですが、何年やっても途中で種をバラされたり、「わかった!」と言われることがあります。

大体その人が指摘する種は的外れなことが多いのですが、マジック始めたての頃はいちいちそれに突っかかって、絶対に分からないようにしてやろうと躍起になっていました。

しかし、それは意味のないことです。

そもそも指摘された種自体間違っているので、自分のマジックには、なんら影響がありません。

一部だけ当たっていたとしても、全体の不思議さが保てていれば問題ないわけです

それよりもっと問題なのが、バレないようにと必死になって、演技の質が落ちること。

つまり、マジシャン的な視点から見ると、観客と喧嘩しても意味がないわけです。そもそも冷静に考えると、演技を見てもらっている立場で喧嘩するとか意味が分かりません。

マジックでネタばらしされたとき

「スーツ姿のドイツ人ハーフ」[モデル:Max_Ezaki]

マジシャンとしての経験を踏まえて、そもそも口論に勝つには喧嘩しないことが大事だと僕は思います。

こう言うと混乱されるかもしれませんが、マジックを演じているときの例を一つ挙げましょう。例えばお客さんに、

「ああ! それ種知ってる!」

と言われたとします。その種が当たっていようと、当たっていまいとこう返します。

「よく分かりましたね! でも2人だけの秘密でお願いします」

言葉のニュアンスは、その都度変わるのですが、基本的に、一度相手の意見を受け入れていることに意味があります。

ここで下手に不機嫌な雰囲気を出すと、そのお客さんは2の手3の手と種を見破るのに躍起になってしまいます。

お客さんも楽しめませんし、自分自身も楽しめません。

一度認めること

デザインカンプを褒めるウェブディレクター

一度イエスと言った上で、反論していく手法を、

イエスバット法

と言います。手品に例えると、「イエス」で一度相手を認めているので、その後お客さんがマジック見破ってやるといった、喧嘩腰になりにくくなるといった感じです。

この技術は相手を認めているようで、実はまったく相手にしていないので、そもそも口論にすらなりません。

スルー力というワケではないのですが、自然と自分の言い分を相手に聞かせることができるので、効果的です。

口喧嘩で勝つ

燃えて灰になりかけ

つまり、口喧嘩でこれを使うと相手と口論にならないわけですね。自分で火種を消すことができるから、このテクニックは強いということです。

口喧嘩で言い負かして勝つのではなく、そもそも口喧嘩にしないで勝つというのが重要です。

どうしても喧嘩をしてしまうカップルにも、このテクニックはオススメです。

対人関係カテゴリの最新記事