乾為天~登る龍~【ざっくり易経講座その1】

乾為天~登る龍~【ざっくり易経講座その1】

「新緑の木々の下を流れる渓流」の写真

今回から易経の卦について書いていきます。一つ一つを知れば、なにかが見えてくるかもしれません。

順番に紹介していきます。今回は易経のなかで、一番最初に書かれている乾為天(けんいてん)です。タイトルの横に書かれている言葉は易の卦のイメージです。

僕の講座では、専門的すぎるところまでは解説しません。ざっくり卦のイメージと、手中エーション別に使える占いのワンポイントのみに留めてあります。

易経には卦と爻があり、さらに詳しく占い結果を見るには爻辞を参照します。爻辞は1~6まであり、それぞれが別々の意味を持っています。

この爻辞を参照した方が詳しく分かるのは間違いないのですが、易者のなかでも爻辞をそれほど重要視しない人もいます。易経の入門書でも、爻辞を解説しないものもあります。

僕も初めて読んだ易経の本は、爻辞が書かれていないものでした。どの学習法でもいえることですが、複雑なところはあえて飛ばして全体像を掴むほうがしっくりきます。

今後、爻辞についての解説をしていくこともあるかもしれませんが、ひとまず僕の講座では卦の説明だけに留めておきます。

この講座で少しでも易に興味を持っていただけたらと思います。

登る龍

乾、つまり天の卦は龍を表します。上卦下卦ともに天であり、陰が一つもない純粋な陽です。陽は基本的に積極的な姿勢を表しています。

ざっくり言うと、勢いがあるということです。天が二つ重なり、上へ上へと登っていっています。

その様子から易経では乾を龍に例えて説いています。例えばこのような感じです。

初九、潜龍。勿用。

初九、潜龍なり。用うること勿れ。

これが爻辞と呼ばれるものです。初爻とは一番下にある陽のことです。龍が上にのぼり始めている状態なので、まだ物事の初めです。だから安易に進まずにいるべきであると言っています。

爻辞を追いすぎると複雑になりすぎるので、そうなんだ程度に頭に入れておいて下さい。

シーン別の乾為天

「沸き立つ噴煙と神秘的な青池(北海道釧路市)」の写真

シチュエーションに合わせた以下の一例を参照して、占いをしてみましょう。

運勢

登っていく龍なので、運勢は非常にいい状態です。しかし、上昇しすぎると急降下することもあります。

『黄小娥の易入門』では乾為天を「登りすぎた龍」としています。これは六爻の爻辞からきている卦のイメージです。

運勢がいいときほど、危ういということの裏返しでもあります。また、期待ばかりが募って実際に行動を起こすとことごとく上手く行かない可能性もあります。

調子がいいからといって、怠慢になるとすぐに崩れていきます。

恋愛

恋愛に関しても調子がよく、恋人探しにもあまり苦労はしないかもしれません。

しかし、乾は陽の卦です。つまり男性の卦です。このことから女性が男性的な一面を持ちすぎているためにうまくことが進みません。

また、登る龍ということから感情が昂ぶりすぎているということがいえます。焦りすぎた結果なにも得られないということも考えられるので注意が必要です。

結婚

上述の通り、女性が男性的でありすぎるためなかなかうまくいきません。

現在結婚を考えている異性がいる場合、片方の主張が激しすぎることがあるので、あまりいい縁とはいえません。

初めはよくてもあとから崩れる危険性があります。

健康

現在、病気の人は病状が進むことが考えられます。衰弱しきっていると、最悪生命の危機も考えられます。

しかし、この卦は老夫の健康体とするので、年老いた男性の場合は病状回復し健康になる可能性があることを示唆しています。


今回の易経講座は、ここまでにしたいと思います。シチュエーションは徐々に増やしていきたいと思いますので、定期的に覗いてください。

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