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一番こじれる喧嘩
長年付き添った夫婦やカップルでも、喧嘩はするものです。
ささいな行き違いでも当人たちにとっては大きな問題で、お互いに感情的になり収拾付かなくなって、最悪別れたり、離婚してしまうといった場合もあると思います。
言うまでもありませんが、喧嘩別れは後味悪いですよね。喧嘩が一番こじれる原因は、感情的になるあまり、
相手の人格までも否定してしまう
ことです。ある行動が原因で喧嘩を始めたのであれば、その行動を責めるのはもっともなことですが、人格を責めるのはお門違いです。
どんな言葉が相手を傷つけるか
では、人格を責めるような言い方とはどんな言い方でしょうか?
例えば、スマホをいじりながら、食事をしている人がいます。その人を注意するとき、
「食事中にスマホはよくないよ」
と言うのと、
「食事中にスマホなんて・・・、育ちの悪さが見て取れる」
と言うのでは、どちらの方がより相手を傷つけるでしょうか。
もちろん後者です。前者は単に行動を注意しているのに対して、後者はその人自身の人間性を否定しています。
「どうせ治らない。お前とは相容れない」
相手には、そのように聞こえてしまうわけです。
人格に対する否定的な言葉を言い合っている夫婦ほど離婚率は高くなるそうです。
共通の問題にする
人は自分の行っている行動を全否定されると、たとえそれが事実であっても素直に受け入れられません。
すぐに聞き入れられる聖人のような人間もいるかもしれませんが、大多数は否定されたとき拒否反応を起こします。イライラが募り、その結果、喧嘩が始まるわけです。
この状態になってしまうのを避けるには、
お互いの言い分を「私」から「私たち」に変える
必要があります。先ほどのスマホの例に置き換えると、
「僕たちに子供が出来たときを考えると、食事中のスマホは教育によくないと思うな」
このようになります。
大義名分を付ける
ただ注意するだけでもいいのですが、こうすると、「子供が出来たとき」という大義名分が付きます。これは子供についてでなくても、
「食事の間の会話を増やしたいから」
という理由でも、なんでもいいです。
大義名分を出されていると、相手は反論できなくなります
未来について考えさせるような大義名分があると、お互い建設的な話し合いができるでしょう。
カップルであれば結婚を視野に入れたもの、新婚であれば子育てを視野に入れたもの、熟年の夫婦であれば老後を視野に入れた大義名分を考えていくといいです。