バットマン気分になれるフルフェイスヘルメット「Kabuto KAMUI3」

バットマン気分になれるフルフェイスヘルメット「Kabuto KAMUI3」

どうも、ろまん灯籠のリュウシです。

今回は前回の続きです。以前使用したヘルメットはKabutoから出ているKAZAMIです。こちらのヘルメットを3年使用したので、新しいものに変えました。新しいヘルメットは同じくKabutoから出ているKAMUI3です。

カラーはフラットブラック。つや消しの黒がなんとなくバットマンみたいです。いちいちアメコミの例えで申し訳ございません。でもKabutoのロゴってバットマンに似てますよね。

以前のヘルメットはシステムヘルメットだったのですが、今回は普通にフルフェイスヘルメットにしました。

目次

どうしてフルフェイス?

僕が一番最初に買ったヘルメットはSHOEIのフルフェイスでした。システムヘルメットを選んだのはフルフェイスの息苦しさが嫌だったからです。

じゃあなんで次のヘルメットがシステムヘルメットじゃないのかというと、KAMUI3の性能に魅力を感じたからです。

システムヘルメットの快適さを犠牲にしても欲しい機能がKAMUI3にはありました。

KAMUI3の主な性能

KAMUI3の可動するパーツは左右ヘッドベンチレーション、チンベンチレーション、リアベンチレーション、インナーサンシェード、シールドです。KAZAMIと違いフルフェイスヘルメットなのでチンガードの開閉機構はありません。

基本機能はこの辺なのですが、KAMUI3は前作KAMUI2と比べ細かな改良点が至るところにあります。これによって、ツーリングに必要な機能をすべて搭載したヘルメットとなりました。

KAZAMIは短距離向けのヘルメットだったのに対して、KAMUI3は長距離ツーリングに完全対応したヘルメットとなっています。

特筆すべき機能

細かい配慮の行き届いたヘルメットなので、すべて紹介すると時間がいくらあっても足りません。なかでも僕がスゴイと思った機能をご紹介します。

・UV&IRカットシールド
・インナーサンシェード
・配線用の溝

UV&IRカットシールド

シールドはメーカータイアップのYouTube動画でもべた褒めされています。

シールドには熱線遮蔽素材「UV&IRカットシールド」を採用しており、紫外線と太陽光の赤外線をカットして日射熱による温度上昇を抑制する効果があるようです。

温度上昇については、季節的に冬ということもあり特に効果は感じませんでしたが外で使用すると青みがかって見えたので、光から来る有害なものはかなりカットしていると思います。目に優しいってことです。

正直、まだスゲー!! とは感じていませんが、なんとなく役に立つときがくるんだろうなという感じがします。無意識のうちに目の疲れを防止していると思うので、オススメです。

インナーサンシェード

僕はトンネルや夜道が危険なので、シールドでミラーやスモークを選択しません。それだと日中は眩しいのでインナーサンシェード付きがヘルメットを選ぶ際の絶対条件です。

これはかなりいいです。以前使用していたシステムヘルメットKAZAMIと比べ、より下の方まで下がるようになりました。面積が大きくなったということですね。

普通のサングラスレベルまでしか使えなかったものが、視界のほぼすべてを覆うようになったのでかなり使いやすくなりました。地面からの反射も怖くありません。

僕がKAMUI3を選んだ一番の理由がこの大きなインナーサンシェードなので、非常に満足しています。ミラーのインナーサンシェードもオプションとして出ていますが、初期装備で十分な性能とかっこよさを持っています。

傷だらけになったら変えようとは思いますが、以前のインナーサンシェードも傷がほとんど付かなかったのでおそらく今回も変えることはないと思います。

配線用の溝

これってかなり地味な気遣いなんですけど、あるとないでは大違いです。僕はナビの音声を聞くためにBluetoothインカムを使用しています。

無理矢理付けるしかない他社のヘルメットと違い、特殊なものでない限り、ポン付けできるので非常に使い勝手がいいです。このヘルメット、インカム付くのかなと悩む必要全くないです。便利すぎます。

KAMUI3は耳の部分に広い空間があります。その空間にはマジックテープのチクチクした部分が付くようになっています。ちょっとだけ粘着力が弱いんですけど、チークパッドを嵌めると完全固定されるのでそこまでのマイナスポイントではないです。

インカムの本体を取り付ける用のスペースもキッチリあるので、至れり尽くせりです。必要なもの全部乗せって感じです。

KAMUI3のデメリット

あまりいいところばかりを言っていてもアレなので、ちょっと気になったところを挙げていきます。

・風切り音
・ウィンドシャッター
・インナーサンシェードの曇り

風切り音

結構レビューを見ていると、風切り音についての指摘が目立ちます。スゴイ静かという人もいますが、ハッキリ言ってKAMUI3の風切り音は大きい方だと思います。

少なくとも、以前使用していたシステムヘルメットKAZAMIよりは大きいと感じました。常にゴーッという音が鳴っている状態で、慣れればそれほどでもないのですが初めはかなり気になりました。

あと、僕はインカムを取り付けているのですが走行中に左後方を確認すると甲高いヒュルヒュル音が鳴ってこれもとても気になっています。KAZAMIではなかったことなので、現在インカムの位置を調整して鳴らないポイントを探しているところです。下の方に配置するとマシにはなりますが、完全には消えません。

ウィンドシャッター

これもKAZAMIと比較してのものになります。KAMUI3のウィンドシャッターはかなり大きめなものとなっています。これは風の侵入を最大限に防ぐという意味で付けられているのですが、正直微妙です。

ヘルメットを被るときに毎回アゴに当たって、ベストポジションにするまでには何度かアゴを上下させる必要があります。言っておきますが僕はアゴがしゃくれているわけではありません。アントニオ猪木さんだとアゴが飛び出てしまうかもしれません。

また、ライディングジャケットのジッパーを一番上にまで上げたときに干渉して下を向けなくなるという不具合もあります。

KAZAMIはウィンドシャッターがそれほど大きくなかったので、着けたままでもよかったのですがKAMUI3の場合は動きに制限が出てくるので首が疲れてきます。

これは由々しき問題です。現在僕が行っている対処法は、ウインドシャッターを取ってネックウォーマーで首元の冷えを防いでいます。原始的ですがこれが一番の解決法です。

インナーサンシェードの曇り

KAMUI3のインナーサンシェードは、おそらくどのメーカーのヘルメットよりも下まで降ります。これは大きなメリットなのですが、その代償にインナーサンシェードが非常に曇りやすくなりました。

ヘルメットのシールド自体はピンロックを装着しているので、曇ることはそうそうありません。しかし、インナーサンシェードはヘルメットの中でサングラスを掛けているのと同じなので、呼吸で曇ります。

KAZAMIのインナーサンシェードの場合、マスクをしていない限り曇ることはなかったのですがKAMUI3はその範囲の大きさからか信号待ちのときは結構曇ります。

しかし、大きなウィンドシャッターで気密性が高まることによって起きる現象であるともいえるのでこれを外せば問題ないです。

ようするに、ウィンドシャッターが大きすぎることによる問題です。小さなものは売っていないので、着けたければ自分で切断する以外に方法はありません。

サイズについて

ヘルメットを選ぶときに一番悩むのがサイズ選びです。参考までに僕の主観を言っておきます。

以前使用していたKabutoから出ているKAZAMIで僕が使っていたサイズはLサイズでした。今回購入したKAMUI3はXLサイズです。

KAMUI3のチークパッドは顔全体を包むような構造をしています。これによって、頬の部分がかなり圧迫されます。

2りんかんで試着してみたんですが、Lサイズだと30分と経たずに痛みで脱ぎ捨ててしまうぐらいキツキツでした。これだとインカムを着けて話すのにもアゴが疲れます。

KAMUI3のXLサイズはKAZAMIのLサイズにフィット感が似ています。もし試着をせずにネットで買う場合はワンサイズ上のヘルメットを買った方がいいと思います。

KAMUI3はXLサイズまでしか存在しません。現在XLサイズのヘルメットを使っている人はチークパッドを薄くするなどの対策が必要になると思います。

まとめ

ちょっと最後はデメリットも取り上げましたが、やっぱりKabuto製品はコスパに優れています。

Kabutoと言えば最近いろんな問題もありますが、僕はKabutoを信じているので選びました。

実際の安全性については事故が起きるまでは分かりません。しかし、少なくとも劣化したヘルメットを使い続けるよりは安全だと思います。

空力的にも疲れにくくなっているこのヘルメットは、街乗りはもちろんロングツーリングにも役に立ってくれるでしょう。

迷ったらKabuto 以上、Kabuto信者のろまん灯籠リュウシでした。

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