頭がスッキリする一日の作り方【3のルール】

頭がスッキリする一日の作り方【3のルール】

目次

ボーッとする原因はマルチタスク

落胆して諦め顔の上司

マルチタスクとは、一度に複数の作業を並行してこなすことをいいます。

頭がスッキリしない、ボーッとする原因は、マルチタスクを行っていることにあります。マルチタスクで集中できないから、やるべきことが終わらないし、時間もなくなるわけです。

マルチタスクは一見、複数の作業を処理していると仕事ができるように見えますが、

作業効率は一つの作業だけをやる、シングルタスクの方が上だと科学的に証明されています

ある作業からある作業へ移動する場合、脳はストレスを受けて元の状態に戻るまで多くの時間を必要とします。

「ええと、これとこれをやって、あとこれもやらなきゃ」

と考えているだけで実はなにもやっていない、全然出来てないという経験ありませんか。

エバレット博士の実験

自宅から押収された小麦粉

人間の脳は一度に「4±1」種類の情報しか処理できません

これはマイアミ大学のケイレブ・エバレット氏の実験によって、証明されています。

エバレット博士は、狩猟採集民の数の感覚を調べました。

空き缶に木の実を4~5個ずつ入れていって、その様子を大人の狩猟採集民に見てもらいました。

続いて、缶から木の実を取り出しながら「缶が空になったら手を上げて下さい」と指示したところ、狩猟採集民の彼らは正確なタイミングが分かりませんでした。

人は4つまでしか区別できない

この実験においてエバレット博士は、

「数字のサポートが存在しなければ、健全な大人は4までしか数量を正確に区別し思い出すことが出来ないようだ」

と結論づけました。

狩猟採集民が缶の中の木の実を正確に把握できなかったのは、数の概念を持っていなかったためです。我々は、普段4つ以上のものでも平気で認識している気になっていますが、それも実は数の概念あってこそだったわけです。

3のルール

PCで進捗を確認するハリネズミ

このことから、本来人間の処理できる数字というのが割り出せます。

4つ以上を認識できないということは、タスクを4つ以下にすればいいということです。

そこでオススメなのが「3のルール」というものです。

これはソフトウェア工学において、迅速かつ適応的にソフトウェア開発を行う手法、アジャイルソフトウェア開発の中から生まれた技法です。

以下の点だけを徹底して行います。

・今日やり遂げることを毎朝3つ書き出す

・今週やり遂げることを週の初めに3つ書き出す

・今月やり遂げたいことを月の初めに3つ書き出す

・今年やり遂げたいことを年始に3つ書き出す

・毎週末レビューし、上手くいった点を3つ、改善できる点を3つ書き出す

このルールは、人間の脳の仕組みを元に作られたものですので、効果は絶大です。

そもそも一日にできることは限られている

海辺で考えるエト牛

一日のタスクを最大限処理するためには、割り切りも必要です。

「一日にできることは3つしかない」

と考えられる割り切りが、マルチタスクの暴走を止める助けになります。とはいえ、「3つじゃ足りないだろ」と思った人もいると思います。ではお聞きします。

「今日あなたは3つのことを成し遂げましたか」

これとこれをやったぞ! と胸を張って言える人は少ないでしょう。

やることを3つ決めて、優先順位を作ると次の作業への迷いがなくなります

この理論は成長させると、完全に自動化させることができます。

ようするに、習慣化できるわけです。習慣化するとワーキングメモリの空き容量が増えて、さらに頭がスッキリして新しいことに取り組めるようになります。

ひとまず、前日に明日やることを3つ書くということから始めるといいでしょう。

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